浄瑠璃寺の吉祥天女像

昨日からの吉祥天繋がりで、京都府の加茂町にある浄瑠璃寺の秘仏の吉祥天女像です。
１日から15日まで御開帳、１年に３回しか拝観できない貴重なタイミングです。

以前も書いたように思いますが、浄瑠璃寺のご住職は、私の中学の時は先生をやっておられ、中１は全員がJR加茂駅から徒歩で寺へ向かうのが習わしでした。
毎年のことなので、悪がき先輩から「浄瑠璃寺を１０倍楽しむ法」を伝授されます。
お寺までの道中の楽しみは果物の無人販売ですが、お金を入れずに持って行くズルは絶対しないことの項目がありました。悪ガキでも正義・仁義は通していました。
そして、最高のお楽しみは、御堂の前の池での鯉釣りです。
釣り針は鯉に怪我をさせるので厳禁、キャラメルをタコ糸にゆるく括りつけて吊り上げるのですが、鯉を半分引き揚げたら、それでゲットしたことになり、ポイントを競います。
池に戻すと鯉はキャラメルだけを飲み込むことになり、糸は手元に残り、新たにキャラメルをセットします。
ただ、伝授の中には見つからないための対処法はなく、しばらくすると先生もわかっていて大目玉を喰らわしにきます。

お堂での説法では「人間には「上の上」から「下の下」の９つに分けられるが、ここではそれぞれに９躯の阿弥陀像を安置しています。自分が思う位置にふさわしい仏像の前で手を合わせなさい。」と聞いて、皆「上の上」の阿弥陀像の前に集まったのも、楽しい思い出です。