法隆寺から北へ徒歩十数分の所にある法輪寺、この寺の三重塔は昭和19年に落雷で焼失後、昭和50年に宮大工の西岡常一棟梁のもと、創建当初の様式で再建されました。
搭の先端には九輪があって、その先に水煙、宝珠があり、各寺院の搭によって特徴があります。たとえば、薬師寺の三重塔の水煙には飛天がおられ、法隆寺の九輪には大きな「鎌」が取り付けられています。
切り絵をやる以前は、九輪や水煙に注目する機会はほとんどなかったのですが、切り絵の下絵を起こすときには必要となるため、最近は持参の双眼鏡などで確認やカメラに収めします。
法輪寺の三重塔の水煙は、ほとんど法隆寺の五重塔のそれとほとんど同じようです。法隆寺と縁のある寺なので当然かも知れません。
法輪寺の近くには法起寺があり、此処の三重塔とコスモスを一緒に写し込んだ写真などを良く目にしますが、法輪寺ではそのそのアングルが見つけられず、ススキを映し込んだカットです。
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