初めてバッハの「ミサ曲ロ短調」を聴いたがとんでもない化け物のような曲だというのが第一印象。
大げさかもしれないがハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどなど、バッハ以降の作曲家の作品は全て亜流じゃないかと思うくらいの衝撃を受けた。
この曲が大きな大木であるならが、他の全ての偉大な曲はここから枝分かれしているだけじゃないかと。
まあ音楽とはこういうもの、究極の曲がここにあるんじゃないかというショック、嬉しさだ。
音楽が神への捧げ物として存在、作ろうという行為であるならば、この曲は真っ先に出てくる曲じゃないの。
過去に作った曲を寄せ集め、亡くなる前年に1つの作品にまとめ上げたらしいがそれは誰からの依頼もなく。
おそらくそれは人類への贈り物だったに違いないなんてことも大げさだが思ってしまう。
たかだか1回聴いたくらいで何言ってんだ、偉そうなこと言うなというのは十分承知の上で書いているわけで、それくらい感動したということが言いたいだけです。
指揮はクレンペラー、演奏はニュー・フィルハーモニア管弦楽団で1967年の作品。
歌と演奏も、この音楽に呼応するようにとても壮大で威厳に満ちています。
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