宮崎駿や高畑勲が影響を受けたアニメということだったので観てみた。
調べたら2人が影響を受けたのは1950年代に公開された「やぶにらみの暴君」の方で、この作品は監督だったポール・グリモーという人が内容が気に入らず自ら改作した方。
確かに宮崎駿が影響を受けたのはこのアニメを見ていてもありありとわかる。
城とロボットなんかパクリかな思うほどだ。
そんなことはさておき、僕が気に入ったというか新鮮なアニメだと感じたのは、その動画の中に遠近法を大胆に使ったところだ。
それとオーソン・ウェルズの「市民ケーン」を参考ししたんじゃないかと思われる、極端にデフォルメされた構図だ。
この2つが組み合わされたことによりとても立体的な画像を作り上げているのに感心した。
物語も王様という権威を皮肉った内容で、それを絵画から飛び出してきた人物たちを使って寓話的に進めるという手法が面白いね。
普段アニメというとディズニーばかり見ている僕にとっては、とてもヨーロッパ的アートを感じさせるアニメでもあり気に入った。
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