モーツァルトの室内楽曲といってまず浮かぶのは弦楽四重奏曲の「ハイドン・セット」に「プロシア王セット」、この辺りだろう。
しかし僅か6曲しか書いていない弦楽五重奏曲も捨てたもんじゃない。
とびきり上等な曲が並んでいるんだ。
特に3番と4番の音楽的な深みは「ハイドン・セット」とガチンコ勝負しても負けやしない出来なのだ。
僕は1番と5番を持っていなかったので今回この全集を買ったのだが大満足。
17歳の時の1番なんて弾けんばかりの瑞々しさに溢れているし、死の前年に書かれた5番の円熟の極みの渋さも格別だ。
それとこのCD、とびきり音がいい。
1967年〜1975年の録音のものだが、リマスターが優れているんだなあ。
各弦楽器の音が生々しくクリアーで、その絡み具合が明確に聴き取れる。
まあ演奏はアマデウス弦楽四重奏団だし言うことなし。
買って絶対得するCDです。
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