今回はマーラーの特集。
付属のCDが特段に良い。
昔から有名なバーンスタインの1987年のウィーン・フィルとのライブだがこれほどのものとはねえ。
僕は同じバーンスタインの1963年のニューヨーク・フィルのライブを持っているが全然格が違う。
この荒れ狂わんばかりの激情、沈痛な静寂、今までマーラーのどこか通俗的な音と感じていた部分が、崇高な芸術に変貌しているではないか。
マーラーの心の叫び、嘆きがやっとわかったような気になった。
これからマーラーを真剣に聴こうとする人にとっては曲解説や彼の半生を綴った文章は役に立つだろうし、なんといってもこのCDが最大の魅力。
僕も一応は1番から「大地の歌」含め9番までは聴いてきているし、コンサートに足を運んだこともあるが、これだけマーラーを教えてくれる演奏には初めて接したからだ。
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