何故、みなとみらいの駅に浴衣の人が多いのかと思ったら横浜の花火大会の日だった。全くの偶然、花火の日に火薬ドローィング作家蔡國強を見ることになった。
まず美術館内で制作されたエントランスに8M×24Mの「夜桜」。これだけが写真撮影可。
入場してすぐの部屋は「性的表現が含まれます」とのただし書きあり。期待して入ってみたら月岡雪鼎の春画「四季画巻」をモチーフにした火薬ドローィング「人生 春 夏 秋 冬」。絡み合うふたりはどちらも坊主頭で性別がよくわからない。色がキレイ。
白磁の職人との共同制作「春夏秋冬」はまるでよくできた水墨画のように美しい。
蔡國強の「夜桜」のメーキングビデオも見られる。火薬が点火され爆発する瞬間がなんとも気持ちイイ。日本語が上手いなぁと思ったら1986〜95年、日本に滞在していた。展覧会名「帰去来」は陶淵明の詩からの引用で日本という原点に戻るという想いが込められているのだとか。
圧巻は2006年にドイツで発表された「撞き」。等身大の99匹の狼の群れがアクリル板の壁に突進、はね返されいる。アクリル板の壁はベルリンの壁とほぼ同じ高さなのだそう。狼の表情が豊か。時を忘れて一匹一匹じっくり見てしまう。
ひさびさに現代アートが楽しめた!!
常設展は
戦後70年記念特別展示 戦争と美術
岡倉天心と日本美術院の作家たち
ポール・ジャクレーと新版画
ログインしてコメントを確認・投稿する