mixiユーザー(id:6327611)

2014年12月07日06:27

347 view

今、テレビに倫理観を求めるのは、老人のアナクロニズムなのでしょうか?

たかみなスキャンダルでAKB48解散の危機!? 『めちゃイケ』新企画でメンバーが本音を吐露。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=103&from=diary&id=3164298

テレビの「ドッキリ企画」というものは、日本テレビが「どっきりカメラ」という番組で広めたと記憶しています。そしてこれは、アメリカのテレビ番組のイタダキでした。僕の記憶では「Laughs」という番組で、たとえば噴水の周囲にある大理石に何ドルかの札をセロテープで貼り付けておき、たまたまそばに座った人が札を取ろうと必死にセロテープをめくる姿を隠し撮りしている、というような内容でした。

日本テレビの番組は、街で“一般人”にドッキリを仕掛け、戸惑っている仕掛けられた人の前に、プラカードを持った野呂圭介が登場するというもの。視聴者は仕掛けにかと仕掛けられた人のハプニングの迫真性を楽しんだわけです。しかしこの番組には、それなりの倫理観がありました。つまり、担当プロデューサーが仕掛けられる人にあらかじめ“誰かにドッキリをかけたい”と持ちかけてその仕掛けられ人を紹介してくれと持ちかけ、同意した人間にドッキリを仕掛けるという基本線です。つまり仕掛けられた人間はいわゆる一般人ではなく、そのうえ誰かをだますことに同意していたわけだから、自分がだまされたときに怒れない。

しかし今回のフジテレビ「めちゃイケ」では、AKBメンバーがだまされます。メンバーたちに前述のような“ドッキリ持ちかけ”という加担歴があったのかどうか。そのあたりを僕は問題視したいのです。おそらく視聴者は、かつてのドッキリにそういう“倫理観”というか“言い訳”が存在したことを知らないでしょう。そしてテレビの模倣を実社会で展開するという人間が数パーセントにしろ、存在する。その影響を、テレビというメディアが無視するようになって久しいのですが、やはり放置してはいけないのではないかと感じています。

AKBというグループは、とりあえずテレビに映って、何をされようとも露出した方が勝ちだという意識が強い人間が多い。←以前AKBの出演番組でそのあたりの是非を論じあっていました。←論じ合うという、上等な言葉は当てはまらないかな。たしか「AKBINGO」だったと思う。

今回、ドッキリを仕掛けられたメンバーは、いちおう選ばれていたと思います。上記番組で露出優先という意見に否定的だった岡田奈々が出ていないというあたりにそれを感じました。しかし中野郁海は、何も知らされずに出たような反応でした。テレビ慣れしていない14歳の少女にそれはないんじゃないか、と僕は感じました。そういう意味で北原里英が出なかったのは僕には幸いです。そして“ゆかるん”や“くいだおれタコ美(木下百花)”あたりは、知名度的にテレビ側から外されていて幸いでした。

それにしても仕掛け人となった高橋みなみ、すごい演技力ですね。今後高橋とつきあう人は、あの涙を信じないように。でも僕は、記者会見場で涙を流した山本彩の姿を、額に入れて飾っておきたいと思います。しかし宮沢佐江をゴシップガールと呼ぶのはいかがなものか。また宮脇咲良のリアクションも初々しかったな。と、こうやって楽しんでいる人間がいるから、テレビは図に乗ってドッキリをやめないんだという批判も分かります。

とくに「めちゃイケ」は“バカ女”という企画でメンバーに試験問題を出し、トンデモ解答を笑い飛ばすという番組を作りましたが、あれはスタッフが勝手に書き込んだものだと僕は考えています。そういう“作り”や、今回のドッキリのような仕掛けが、テレビでは“常識”なのかもしれませんが、世間の常識とは大きくかけ離れていることを今一度考えるべきだと思います。これは一部業界の談合を批判するのと似たような立場での発言です。
2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2014年12月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031