教授殺人事件「日本海殺人ルート」vol.4

教授は当初予定通り、敦賀に降り立ち、土壇場の大博打と合流した。

「カマボコはんが死んだんやと…！」

土壇場の大博打にも教授からその一報が伝えられ、やはり自殺がおかしいとの話になった。

「カニを年末に食う約束をしてたんに、自殺なんかする雰囲気やなかった」


教授だけの疑念ではなかったカマボコの自殺。

となると、他殺！？犯人は…！？


…、だがカマボコが死んでしまったことには間違いない。


山陰本線の終電が豊岡止まりで、11月に日本海側の駅で野宿を強いられながらも
（一睡もできなかった。コンビニに逃げ込んで始発を待った。）

亡き友人への餞別のラッキョウ購入のため鳥取に辿り着いた教授は、

境港まで行けば松葉ガニの刺身をその場で食えると、

ラッキョウを買うのをすっかり忘れ、カニだけ食って東京に帰ってきてしまうのであった。


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次回vol.5は近日ＵＰ予定「棺の中のリンゴ」