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2026年09月06日08:32

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西洋絵画の基礎とデッサンと転写

西洋絵画の基礎とデッサンと転写
 昔、ヨーロッパで、西洋絵画の基礎として学ばれていたのが、立方体や球体、円錐などのデッサンだった。その後、石膏像の顔だけとか、パーツのデッサン。パーツとは、手だけ、足、耳、鼻だけ、の石膏像のデッサン。その後、石膏像のバストアップ。日本で石膏デッサンというと、これをイメージする人が多い。次に、全身像。そして、人物デッサン、ヌードなど、へと進む。学ぶのは、主に人物が多かった。静物画を描く場合もあり、風景画も行う。これらが、10代の後半ぐらいまでに学ぶカリキュラムだった。その後は、作品制作へと移っていく。パリの美術学校は、徹底したデッサン実力主義で、課題のデッサンが合格点に達しないと、進級できなかった。日本にこのシステムを、そのまま持ち込んだ美術教室もあったが、日本風に直された部分も多かった。その典型が、モチーフを見てデッサンする前に学ぶ模写だ。デッサンのお手本があって、学生は、まず、そのお手本を模写したのだが、日本では、伝わっていなかった。模写は必要ないと、判断したのかもしれない。模写、つまり、写し、転写、などが、カリキュラムとして組みこまれていたようなのだが、日本では普及しなかった。アマチュアの人達が、写真の転写などに抵抗があるのは、それを学んでこなかったからでもあるようだ。西洋絵画の絵の基礎として、模写は、組み込まれており、欧米では、今でも画学生は、熱心に模写に取り組んでいる。転写は、お手本の転写にしても、写真の転写にしても、ただ、形を写すだけ。そこから、立体表現を自分で描く訳だ。人物の形をデッサンするのは、非常に難易度が高く、それができるようになるのに、10年は、かかる。それも、専門的に学んで10年だ。アマチュアが、趣味として描くデッサンでは、やはり、厳しい。そこで、写真の転写、形だけは、転写で描いて、それを立体的に描写していく、という方法を提案している訳だ。このやり方は、西洋絵画の基礎から、大きく外れるやり方ではない。そういう描き方もある訳だ。お分かりだろうか。自分で写真を撮影するのだが、その時点で、作品制作は、もう、始まっている。写真を転写して絵を描く手法は、技法として成り立っている。フォトリアリズムなどは、そういう手法を使っていた。伝統的な西洋絵画でも、ピンフォールカメラなどを使って、風景などの輪郭を画家が転写し、それを拡大コピーして作品に仕上げた作品も存在する。今話題のフェルメールは、ピンフォールカメラを使っていた可能性が高いと言われる。日本でもこの写真転写は、広がっていて、使っている人が増えている。けっして、伝統的技法から外れるやり方ではない。

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