空海展（金剛峯寺さんの大日如来像）

昨日、奈良国立博物館で開催の「空海 KUKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」展の内覧会に行ってきました。
事前に博物館のHPの告示を見いて、凄いものが出陳されるんだと楽しみにしていました。
入場して最初に出会う京都 安祥寺さんの五智如来像の立体的な配置には圧倒されます。
大日如来像を中心に阿しゅく如来（東）、宝生如来（南）、阿弥陀如来（西）、不空成就如来（北）の各像が四方を向い安置されています。本来はこの配置をするのでしょう。
東寺さんでは、各如来像は皆正面を向いておられます。拝観のし易さとお堂のスペースの制約からと推測できます。

今日のカットは、最初の部屋、五智如来の隣に安置の金剛峯寺さんの大日如来像です。
モノトーンの切り絵では、少し斜めのアングルが美しく立体的に見えます。
配布された図録にもこの像の写真は当然掲載されていますが、基本図録の写真は９割以上は、真正面からの撮影です。
でも、今回は薄暗い展示室ながらも、自分の一番「切りたい」「美しい」と思うアングルからの写真撮影が可能でした。
家に戻って早速、喜々として制作しました。

これまで拝観して作品にしたいと思っていた像が、目の前でゆっくりと時間をかけて見ることができ、さらにモノトーン表現に最適なアングルでの写真撮影が可能、至福の時間でした。
これから、順次切り絵作品にして、アップして行きます。

私の最大の関心は仏像ですが、この展示では、４メートル四方の圧倒される大きさの曼荼羅をはじめ、「三筆」の一人の弘法大使さんの直筆の書も見ることができる、見応えのある展示です。
展示会は６月９日まで開催。
なお、チケットの入手や休館日などについては以下のホームページでご確認ください。

奈良国立博物館URL↓
https://www.narahaku.go.jp/

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