２０２３の記

２０２３、言うまでもなく今年である。
その数字をアルバムタイトルにしたＣＤが手元にある。
トルコサイケロックの重鎮、故バルシュ・マンチョ１９７５年のアルバムである。
大好きなトルコサイケだが、言葉が全く分からないこともあり、この表題が西暦を指したものかどうか定かでない。
収録曲は秀作揃いで、名盤と言っていいだろう。
その他のトルコロック同様、７５年という時代を考えると、いかにも古びた音の作りになっており、それがまた小生のツボにくる。
シンセがビョンビョン鳴っていても、全体にあたたかい感触がある。
バルシュという名は、平和や安定などを意味するのだそうだ。
世界平和の希求という共通項から、創価学会との交流もあったらしい。
もっとも、バルシュさん自身は熱心なイスラム教徒で、学会員とかではないようだ。
その内容のように、神秘的かつあたたかさや優しさや楽しさの溢れる世界を夢見て作られたアルバムなのではないか、と勝手に解釈している。
今年２０２３年が、そんな世界へ向けての助走となるとイイのだが。