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2020年09月22日06:46

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ようこそ、体育教官室に! 4

朝いちのことである。
わたしが体育教官室の前でモップ掛けをしていると。
ナタリーと三島先生がやってくる。
同時出勤?
イヤ、ナタリーは幼女先生だし。
わたしが顔を赤らめたり青ざめたりしていると。
ナタリーは不思議そうにしている。
三島先生は大慌てで否定する。
「イヤ、ナタリー先生とは正門で……そう、偶然に……」
はいはい、あり得ませんな。
わたしがモップ掛けに戻ると。
「面白そうだから、これから三島先生と一緒に出勤するか」
何も分っていないナタリーが口を滑らす。
三島先生は苦笑いをして腕を組む。
わたしも斜め45度に首を傾げて腕を組む。
イタタタタ、斜め45度では首が痛い。
ま、関係ないか。
わたしがモップ掛けの続きを始めると三島先生が泣きついてくる。
「管理職に誤解されたら終わりです。実星さんお願いだから助けて……」
三島先生が顔をブルブルして助けを求めてきます。
仕方がない。
「ナタリー、日本では一番偉い人が早く出勤するのだ、ナタリー体育教官室のリーダーとして一番早くに出勤してはどうか?」
「おぉ、わたしがリーダーなのか!これは一番に出勤せねば」
しかし、単純だな。これでいてMITで博士号を取っているから恐ろしい。
さて、モップ掛けも終わった、ゴミを捨てて朝の仕事は終わりだ。
少し、ナタリーと三島先生を見るが正反対の機嫌である。
どちらが上機嫌なのは言うまでもない。

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