正倉院展初日

今日ウオーキングから帰って、庭木の手入れをしようかと脚立に登って伸び放題の月桂樹の剪定をすると、実に良い香りに包まれます。
そんなとき電話が入り、正倉院展用に納入したグッズの中の紫檀木画槽琵琶をモチーフにしたブックカバーが品切れ寸前とのこと。
スマホやタブレットにその地位を奪われた文庫本ですから、ブックバーがどれだけ売れるか判らず、初期納入を控えめにしました。
実際、先週東京での１週間、地下鉄や山手線で文庫本を読んでる人は見つけられなかったです。そんな中、初日の午前中に追加注文が来るとはまさかの展開です。
吉野の楮100％の手漉き和紙が良かったのでしょうか。何が気に入って頂けるかわからないものです。
慌てて制作して奈良博に走って納品したあと、せっかくですから正倉院展を観覧してきました。
昨日の招待日は大変な人で行列もできたらしいのですが、今日の１６時頃は、外も中も行列ゼロでゆっくりとは言いませんが、頭越しではなくすべての出陳宝物を真正面で堪能できました。
紫檀木画槽琵琶は確かに美しく、弦も付いているので音を聞きたくなります。
平螺鈿背八角鏡や小さいですが紅牙撥鏤尺の緻密さに痺れました。