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2015年08月07日13:31

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浜風のつぶやき〜3〜甲子園のキャリア

いよいよ千葉代表の登場。

5年連続でAシード。昨年は準優勝。もう甲子園は時間の問題と言われた専大松戸は原君角谷君の2枚看板を引っ提げて甲子園にやってきた。しかし・・・

持丸監督の言う通り、敗因はキャリアの差だったとボクも思う。

1回は花巻東高橋君、専大松戸原君ともに上々の立ち上がり。しかし、2回裏、原君は制球を乱して3つの四死球の後、高橋君にセンター前に運ばれて2点を献上する。3回にも安打と四球で出したランナーを小松君の安打で返されさらに1失点。

3−0とされた。2回から急にボールが高く浮きストライクが入らなくなった。予選でも見せたようにスピードにはこだわらず球威のあるボールを低めに集めるという投球が2回から影を潜めたのだ。

しかし専大松戸も反撃する。岡本君がエラーで出塁すると4番の原君の当たりは強烈なショートゴロ。しかし、花巻東の遊撃手は併殺を焦ったのかこれをトンネル。さらにバックアップしたレフトもこのボールの処理を誤り1塁走者は一気に本塁へ帰ってきた。続いて河村君がライト線に3塁打でさらに1点を追加する。これが専大松戸の初安打だった。

この後、内野ゴロで3塁ランナーは本封され、次の打者も倒れた。

3−2・・・・

花巻東の高橋君は146キロ左腕として前評判が高かった。しかし、こんなにコントロールのいい投手だとは思わなかった。威力のあるクロスファイヤーに抜けたチェンジアップ。専大松戸打線は手も足も出ないと言う感じだった。

そんな中、花巻東は5回裏、1死1・3塁のチャンスをつかむ。専大松戸は併殺兼用の前進守備。それも極端に二遊間を狭くしたシフトで、まるで投手のすぐ後ろに二人が並んでいるようだ。完全にピッチャー返しだけを想定した守備に対して打球は遊撃手の前に・・・・

専大松戸の守備がはまったと思った瞬間、素晴らしいスタートを切っていた3塁ランナーは捕手のタッチをかいくぐっていた。ただ、このランナーは1死1塁からレフト前安打で3塁を陥れた選手だったのだ。

後半は専大松戸が主導権を握った。疲れの見えてきた高橋君から5回と7回にはそれぞれ2安打した。8回には先頭の岡本君が左中間を破る。が・・・・3塁を欲張ってアウト。そして9回にも2人のランナーを出した。だが・・・・

エラーも出たし、四死球も出た。しかもそれが得点に結びついた。しかし、最後に勝負を分けたのは甲子園での経験値だったのかもしれない。その極め付けが走塁だったのだろう。

ただ、専大松戸はこの甲子園で堂々と戦ったと思う。2番手で登板した角谷君は無安打に抑えた。その角谷君に打席が回った9回の2死無走者の場面で背番号8の3年生津金沢君を代打に送った。そして彼は見事な3塁前のバントヒットを決めた。さらに9番の伊藤君が安打でつないで当たっている1番の渡辺君にまで回した。

安打数は相手の倍の8本を放った。予選でも見せてきた試合を作る力、負けないゲームメイクの片鱗は見せてくれたが、相手が一枚上だったのかと思う。

試合が終わってベンチの前で甲子園の土をバッグに詰め込むと主将の岡本君の声が聞こえた。「最後まできちっとやろうぜ!!」

綺麗に整列して頭を下げて彼らは甲子園を後にした。

専大松戸の原君はその際、甲子園の空を見上げた。昨年の県予選直前に亡くなったお母さんとほんの少し会話をしたのかもしれない。

聞きなれたジャズ風の応援を繰り広げる専大松戸の吹奏楽。緑に染まったアルプス。甲子園でしか学べないことがある。だから出場してさらに強くなる。

千葉県では8月20から秋季大会1次予選が始まる。

2015年8月7日 第97回全国高校野球 第2日 1回戦(於 阪神甲子園球場)
専大松戸
000 200 000 = 2
021 010 00x = 4
花巻東

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