岡山城が工事中というのでぶらぶらと駅に向かって歩いていたら遠目からも立派だとわかる建物あり。国内唯一の古代オリエントを専門とする公立の美術館(後でわかった)。お城に行けなくて時間が余ったので入ってみることにする。
入ってみてびっくり、外観も立派だけど中も広くて綺麗。展示室の入り口もカッコイイ!そして特別展の出品作品は立体・絵画・印刷物・写真など500点という凄さ。
序章・インド世界の誕生 〜土・石・金属の造形
ヒンドゥー以前のインダス文明出土品から始まる。ツボや皿・・まるで民藝の陶磁器のよう。モティーフは山羊や魚、いろいろな木・・・。そしてヒンドウーの神々が現れる。
第1章・煌びやかなイメージ 〜更紗・細密画・ガラス
17世紀以降のインド各地の王族たちが競って美しい美術品を作ったのだそう。細密画は葉っぱにちまい一枚、着飾った宝石の一粒一粒まで描かれている。
第2章・民衆に愛される神々
「インド北東部のミティラー地方では、家庭における宗教儀礼や人生の節目に、女性たちが家の土壁や床に絵を描いてきた」
インドには今なお数千を越す言語が存在するのだという。
ヒンドゥーの物語が描かれた「カヴァド」
第3章・印刷術とグローバル時代の到来 〜書物・オレオグラフ・陶磁器
大航海時代、インド世界もグローバルに。印刷技術も急速に発展して多色刷りも可能になった。意外だったのは日本製のマッチ。明治から大正時代に日本製のマッチがインドに盛んに輸出されたのだそう。他に神々の姿をデザインしたラベルが異様にカッコイイ。
第4章・ヒンドゥー教の神々の諸相
ヒンドゥーの神街の相関図。
シヴァとパールヴァティ夫妻とガネーシャ、そして弟のムルガン
第5章・21世紀へ 〜物語は語り継がれる
インド現代作家の作品が描くヒンドゥーの世界。神々は今も進化。
ムケーシュ・シン「究極の征服者ラーヴェナ 2013]
常設も見応えあり。もっと時間をとってじっくり見たかった。
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