待ちに待った……というほどでもないけど、今日6月30日、第1回目の新型コロナワクチン接種を受けた。
予約時間は午後3時半、於市の福祉センター。結構空いている、という伝聞があったので、会場に午後3時ちょうどに入った。
受付で「接種票と身分を証明するもの、お持ちですか」と問われて、いささか慌てた。身分証明は免許証でいいそうだ。家で書いてきた予診票も揃えて出した。
あっと言う間に受付が終わったら、別の担当者がわざわざ来て待合会場へ連れて行かれる。ざっと見たところ座席が100脚くらいあったが、座ることなく医師と看護師が待ち受けるブースへと案内された。
二人に挾まれるような丸椅子に座ると、医師が予診票を10秒ほど見て、「では打ちましょう」と言われる。シャツを脱いでTシャツ姿になると、看護師が「打ち終わったあと、患部を揉まないようにしてね」と言い、わずか3秒後、知らぬ間に打たれていた。全く痛みは感じなかった。たまに家の中で蟻に噛まれることがあるのだが、それよりも痛さがない。なんんじゃ、これ。
打ち終わったら、別の人がブースのそばにいて、「副作用が出ないかどうか、30分、お待ちください」などと言いつつ、待機スペースに案内された。やはり100脚くらいの折り畳み椅子があった。
3分ほどiPhoneでニュースを読み、アナフィラキシーも大丈夫だろうと勝手に自己診断して、接種会場を出ることにした。お咎めはなし。福祉センターの総滞在時間は5〜6分といったところだ。
福祉センターの裏に行きつけの図書館がある。念のため、図書館に入館し、雑誌スペースで週刊文春を手に取った。タイミングよく「打つ前と後に読む!ワクチン接種<マニュアル>」という特集があったので読んでみた。あまり役に立たなさそうな記事だった。「平井デジタル相 NTTから8度の迎賓館接待」(高松出身の彼に関してははっきり言える。こいつと私は頭の出来が違う)という特集を半分くらい読んだ時点でも身体に異変がなかったので、文学棚へ移動、森見登美彦の本を探してみた。昨日、友人と電話で話した際、彼が森見登美彦の『熱帯』が面白かった、と言っていたので、あれば借りようと思ったのだった。しかし、『熱帯』はなかった。
今、自分は何を読みたいかなぁ、と自問してみたら、片岡義男の『珈琲が呼ぶ』です、ともう一人のぼくが答えたので、彼に従って「か」の棚に移った。が、目当ての本はなかった。
「か」の文学棚を眺めていると、勝目梓の本が何冊か並んでいて、『落葉の記』という本が目に付いた。1年ほど前に読んだ『異端者』と『老醜の記』がエンタメ的にも文学的にも面白かったのと、著者が亡くなる寸前まで書いていた「遺稿」でもあるということなので借りることにした。図書館ってホント使い勝手があって、硬軟取り揃えたワンダーランド。ええとこやわ〜。
そろそろ接種後、30分が経った。副反応は全く感じられないので、帰宅の途につく。しかしふと疑問に思う。私、本当にワクチン接種を受けたのだろうか。
家に帰って珈琲を飲んでからラズリと散歩へ。今日は日中、雨に降られず助かった。
3日前にスマート・ウォッチを買い替えた。やっぱ性能が悪いと面白味がない上、使い勝手も悪い。結局、1本目は安物買いの銭失いになってしまい、ちょっと落胆。この安物、メルカリで売ってしまおうか。しかし、まだ1回も売ったことがないので、仕組みがよくわからない。
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