末日の記

「まつび？まつじつ？まつびだと末尾しか出てこないから、やっぱまつじつなのかな？」
「まあそうかもしれねえけど、それ、どうでもいいんじゃねえの？」
「いや、でもやっぱ気になるよ。あ〜まつび？あ〜まつじつ？」
「いやいや、そうじゃなくて、どっちでも好きに読みゃいいじゃねえか。まつびだろうがまつじつだろうが、おめえの好きなように読みゃいいじゃねえかよ」
「・・・あ、そうか。そういう意味ね。うんうん確かにそうだね。その読みが出来るんだとしたら、ある意味何通りの読み方をしてもいいのかもね」
「・・・ん？ずいぶん話が膨らんだ気もするが、まあそういうことになるのかもしれねえな」
「例えば末尾をスエオ、何通りをナニドオリって読むとか、そういうのもありだよね」
「・・・ん？そりゃおめえちょっと違うだろ。スエオじゃ末恐ろしいの省略形みてえだし、ナニドオリじゃ、『なあ三郎太、三小裏の三つ又の真ん中の商店街、あれナニドオリだっけ？三つ又中央通りだっけ？三本松中央通りだっけ？』って感じになっちまうよ」
「・・・そうかあ。シンシイユウビが出来ると思ったのに、残念だなあ」
「あ？何だ？そのシンシイ？何とかってのは？」
「いや、『新しい遊び』の読みを好きにしてみただけだよ」
「うん、やっぱ駄目だな、そりゃ。話が伝わらねえし面倒臭い」
「だね。やめよう。そして昨日撮影したのは同定の結果マミジロハエトリ雌個体だったこと、その雄個体を今日撮影したけどブレすぎて削除したこと、今月は半ば過ぎまで寒かったこと、夜の歯磨きが楽しくなってきたこと、国の泥沼化とめどないこと、いろいろあったけど得失ではプラスだったかな、ってトコで末日の記もやめよう」