mixiユーザー(id:350761)

2019年11月04日23:16

207 view

ヴィーナス&女神ツアー100 通底する輪と三点

米沢(茅野市)の十五社神社の拝殿と本殿覆屋が一体となった
社殿の西隣には素人が組んだ石垣の上にトタン葺棟入の覆屋があった。
(写真左)

フォト

屋根以外は素木造で、手前半分が吹きっ放しで土間になっている。
拝所の奥には腰から上が格子戸になった部屋があり、
格子戸上の梁から縄の両端を縛った、珍しいしめ縄が掛かっていた。

フォト

この注連縄を見て、エジプトの戦いの女神ネイトが手に持つ、
「生きること」を意味するヒエログラフ「アンク」、
アンクの持ち方から数珠、
輪の片側を掴む共通点から
メソポタミアのイシュタル(=イナンナ)が両手に握っているメー、
アフラマズダーが手に持つリングを連想した。
https://www.flickr.com/photos/travelingmipo/12189623996
ネイトとイシュタルには
女神でありながら戦闘神であるという共通点がある。
イシュタルの手に持つリングは
足で踏みつけている2頭の獅子に象徴される二人の王、
アヌとエンキから奪った「文明生活の恵み(メー)」であり、
アフラマズダーが手に持つ「王権」を表すリングと、
それぞれ意味は異なって見えるが、通底するものがあると思われる。

拝所の中に足を踏み入れると、アリジゴクの穴がいくつか開いていた。
(写真中)
ウスバカゲロウの幼虫が雨の当たらない場所を選んで、造形する巣は
大自然の中に広がる水田地帯のように、作為的なものでありながら、
“自然”を感じさせる、単純化された美しさがある。

覆屋内の格子戸から部屋内を見ると、
板壁も床も防腐剤で黒く染められており、
その中央に素木で棟入の祠が祀られていた。
同じく素木の閉じられた扉には正三角形に3点の穴が空いているが、
この点の配置、さっき寄ってきた茅野市尖石縄文考古館に展示されていた
棚畑遺跡(たなばたけいせき)出土の浅鉢にも見られたものだ。

フォト

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する