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2019年10月10日05:11

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“アクションが売り”といっても、アクション場面だけを並べればOKと考えるのは安易すぎる。チャド・スタエルスキ監督「ジョン・ウィック:パラベラム」(2019)。

このシリーズ、第一作の「ジョン・ウィック」が意外にも見られたので、今度も大丈夫かなと見に行きましたが、予想どおりダメでした。「ジョーカー」の後に見たのがまずかったかも。なにしろ「ジョーカー」という、普通なら鼻もひっかけないネタを、それも不快感満載で作り上げながら、見ている僕の気持ちをひきこんでしまった作品の後です。スタント出身の監督が、“我々はこんなことができます”とネタ帳を広げるだけの作品では、満足できるはずがありません。

第一作「ジョン・ウィック」は、サンタモニカで見ました。映画漬けのAFM旅行ですから、たまにはアクション映画もよかろうと選んだしだい。そしたらわりと楽しめました。上映開始から数分、画面サイズが正しくなくて見づらかったけど、そんなことどうでもいい内容なので時間つぶしというか気分転換にはもってこいでした。

今回は「2」の続きだそうで、「2」を見ていない僕のために前作の「フラッシュ」(あらすじ、というか説明です)が付いていました。あってもなくても同じですけど。つまり、よくできた映画なら説明しなくても引き込まれます。なのに説明を付けたということは、配給する側も“訳が分からんだろう”と感じているのです。内容は推して知るべし。

こっちは(って「ジョーカー」と比べてます)知ってる俳優が出てきます。ローレンス・フィッシュバーンとかハリー・ベリーですけどね。でも、アンジェリカ・ヒューストンが出てきて喜ぶ人、いるかな? つまり、そこそこヒットしたから俳優のグレードを上げたつもりでしょうけど、そもそも本来の面白さを極めることなく“拡大再生産”に邁進するなんて、エステが受けたからとむやみに拡大して倒産した某社と同じ経営戦略だから、ダメでしょ。

そもそもパラベラムという耳慣れない言葉が題名になっているわけで、その単語を知っている人なら銃器を楽しむだけでいいのかもしれないけど、そんな程度で僕は我慢できん。わ、わしの望みは、もうちいと大きいのじゃ!←アンジェリカ・ヒューストンではなく、マーゴット・ロビー、それが無理ならせめてソフィア・ブテラにしろ。←空腹を抱えての2本連続観賞だったから、“腹減らぬ”とは行かなかったので怒ってます。

時々あるんですよね、スタントマン出身の監督さんによる雑な内容の映画が。きっとファーストカットは3時間を越えてたんじゃないですか。それをなんとか2時間13分まで抑えたという作りですが、30分寝ても100分あるで、という意味だけでした。こんなもんにつぶす時間は老い先短い僕にはないわけですが、せめてこの怒りを“生きる原動力に”と思います。「ジョン・ウィック2」を見ていないから録画予約してあるけど、予約取り消そうかな。

何よりも、変な日本語をしゃべる場面で“怒り新党”(このネタ、古いよね)でした。ちゃんとダイアローグ・コーチとして日本人らしき人がクレジットされてますな。恥を知れ。
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