着物とは全くといって縁がない。20代の頃、妹の結婚式に貸衣装の黒留め袖を着たっきり。浴衣ももう5〜6年着ていない。自分ひとりで着られないからしょうがないけど、ま、日本人として情けないとも言える。・・・なのでそえにゃんさんから招待券をいただくまで考えてもみなかった展示会。
白洲正子(1910〜1998)。なんと恵まれた人生なのだろうか「銀の匙をくわえて生まれてきた」とはまさにこの人。祖父は伯爵。4才で能を習い始め、初等科卒業後はアメリカに留学。19才でハンサムで知的な白洲次郎と結婚。文才にも恵まれ随筆家として大成する。
交友関係も華やかでとりまくのは一流の人たちばかり。
さて着物。絢爛豪華な振り袖などない「普段使いの着物」。着心地が良さそうな紬や絣、黄八丈・・・なんという趣味の良さ。これなら着物に興味が無いあたしでも着てみたくなる。洋服より楽そう。この人の美意識は気持ちがいい。
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