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2022年08月07日16:31

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ボストン美術館展 芸術✖️力 東京都美術館

本来なら2020年に開催されるはずだった。中止になった時はがっかりしたけど2年経ってついに開催。


1・姿を見せる、力を示す
入場すると正面に豪華な衣装を纏ったナポレオンの肖像画「戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像 1812」。同じような肖像画があちこちに飾られ皇帝の力を示したのだという。トーハクで見た紫禁城の主人乾隆帝の「龍袍」。どこまで続くのか天皇の大行列・・・「寛政内裏遷幸図屏風」。そして他のところはそうでもないけどここだけ混んでいて前で見るのが大変だった「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」。人々の描写がイキイキとして見事。
2・聖なる世界
ここでは天上の世界や神々の姿を扱っている。ニッコロ・ディ・ブオナッコルソの「玉座の聖母子と聖司教、洗礼者聖ヨハネ、四天使(1380頃)」金がふんだんに使われていてキラキラと美しい。エル・グレコの「祈る聖ドミニクス(1605頃)」は初見。白と黒の衣装の僧侶の絵は質素な感じでありながら信仰の深さを感じる。
3・宮廷のくらし
 マージョリー・メリウェザー・ポストのコレクションだった60カラットのエメラルドのブローチ(1929)に見とれた。           
4・貢ぐ、与える
 外交の場で活用された贈答品や貢物。伝・狩野永徳の「韃靼人朝貢図屏風(16世紀後半)」。これは中国の皇帝に貢物をするために集まってきた使者たちの図。
5・たしなむ、はぐくむ
ここでこの展示会の目玉「吉備大臣入唐絵巻(12世紀末)」が全巻見られる。鬼(阿倍仲麻呂)の助けでカンニングやインチキ・・・大成功。最後は本展のために修復が行われた増山雪斎の「孔雀図(1801)」。雪斎は伊勢長島藩の五代藩主。殿様の趣味の域を超えた出来栄え。

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