mixiユーザー(id:6791256)

2021年04月15日10:47

86 view

国宝 鳥獣戯画のすべて  東京国立博物館

日記を読み返してみたら2015年トーハクで開催された「鳥獣戯画 京都 高山寺の至宝」展で甲巻を見るのに160分待ちで諦めたと書いてあった。閉館間近、の6時近く入館だったのに・・・。高山寺も2回ほど行ったけど展示されていたのは模倣巻。サントリー美術館2007年の「鳥獣戯画がやってきた」は部分展示。なので全貌を一気に見たのは今回が初めて。平成館の中に動く歩道を作ると聞いて長蛇の列になるのではないかと心配した。でも許容範囲というかこんなもん!?。この日は予約券完売だったというし・・これ以上混むことはないってこと!? 隣の人を意識しないで見られるのがイイ。

展示構成は
第1章 国宝 鳥獣戯画のすべて
第2章 鳥獣戯画の断簡と模本ー失われた場面の復原
第3章 明恵上人と高山寺

長い歴史の中で火災や持ち去り、切り取りなどであちこち失われているという。まずは過去に描かれた模倣巻で失われた場面を見る。「鳥獣戯画模本(住吉家旧蔵品)巻第五 
安土桃山時代 慶長3年(1598)」

甲巻は動く歩道に乗って見る。まずは冒頭、バックで飛び込むウサギとともに巻物の中へ。これは・・・まるでアニメのようにイキイキと遊びに興じるウサギ、カエル、猿・・・。仲間に入って絵の中を歩いているよう。絵の質も高く・・・さすが本物。
フォト

乙、丙、丁巻は普通に見る。乙巻の動物描写は図鑑のよう。丙巻は楽しげな庶民の遊びシリーズ。丁巻はどこかおかしな武士や坊さん。

第2章では切り取られた部分を見る。そういえばトーハクで時たま鳥獣戯画の部分が展示されていたっけ「鳥獣戯画断簡(東博本)」、「鳥獣戯画断簡(MIHO MUSEUM本)」。それはそれでおもしろかったけど今回はどこの部分であったかも表示。

第3章は明恵上人を主人公にした高山寺の話。坐像を見ると温和そう。だけど耳を切り取ったり何度も天竺に行こうとしたり・・・。中でも明恵上人の「夢記」がおもしろい。夢の中に鳥獣戯画に出てくる動物や神仏、変な現象・・・。展示されていたのは夢に現れた菩薩。
フォト

展示の最後は湛慶作の子犬。
フォト

展示会場を出てからミュージアムシアターで復習。見落としていた細部まで見られる。
フォト
13 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年04月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930