◎「サンドラの小さな家」
フィリダ・ロイド監督
アイルランドが舞台。DV夫から逃れた妻は二人の幼い娘を連れて逃げる。
金銭的にも厳しくなった彼女は、自力で家を建てようと奮闘を始める…。
この映画、とても良かった。家建設のシーン、娘たちの親権を
争う裁判のシーンなど、とても印象的。
それにしてもDV野郎ってのは、どういう心境なのか。
まったく理解できん…。
◎「すばらしき世界」
西川美和監督
犯罪者は社会復帰できるのか…。
真っ正直すぎる元・受刑者を役所広司が、とても巧みに演じる。
そして彼を取材しようとする仲野大賀がイイ。
切ない映画だった…。
◎「大阪の女」
衣笠貞之助監督
1958年の映画。元・漫才師の娘役が京マチ子。
お父さん役は中村鴈治郎。
小津安二郎の「浮草」では夫婦だったが…
芸人村と呼ばれる貧民長屋での人情話。面白かった〜。
京マチ子が菩薩のようなヒロインを演じていた。
貧民街に住む人々のバイタリティが凄すぎる
そして珍しく
献身的な役の京さんが魅力的なんだなぁ。
◎「いとはん物語」
伊藤大輔監督
1957年の映画。これも京マチ子もの。「いとはん」とは
「いいとこのお嬢さん」ということらしい。三姉妹の長女である京マチ子は、
一人だけ容姿が残念で、母親に将来を心配されて
いる、という役。ちょっと出っ歯にしたメイクで、なんとなく、
そんな印象になっているのも興味深かった。
素晴らしい人柄である京さんが、番頭である鶴田浩二に密かに想いを寄せる。
それを知った母親が夫婦にしようとする。
天にも登る気持ちの京さん。が、鶴田には将来を約束した女性がいて、
それは京さんたち姉妹の世話をする女性で…。
出てくる人たちが、ほぼ全員良い人物。
これまた切ない人情話だった…。
◎「ノマドランド」
クロエ・ジャオ監督
クルマで移動し、クルマで生活する女性を追う映画。
フランシス・マクドーマンドが素晴らしい演技を見せる。
淡々と、静かに、言葉少なに進む映画は、とても良かった。
様々な表情を見せる、アメリカの風景も美しい。
人は、どう生きて、どう死ぬのか。
どう、何を選ぶのか。考えさせられます。
◎「ホムンクルス」
清水崇監督
漫画が原作とのこと。読んだことは無いのだけど。
「殺し屋1」の作者であるらしい。
眉間に穴を開ける手術を開ける受けることで、
他人のトラウマを見ることができるようになる、という設定。
なかなか強引な物語だったとは思うケド、なんか楽しめた。
成田凌は好きな役者さんなんだけど、ちょっとオーバー過ぎ
監督がOK出しているのだから、彼のせいでは無いが。
記憶喪失で、手術を受ける綾野剛、熱演してた。
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