◎「えんとつ街のプペル」
廣田裕介監督
西野亮廣原作、総指揮。
ちょっと、構成が乱暴だったかな
えんとつ街の空が煙で覆われているのには、理由がある。
いいか、悪いかは置いておいて、それを個人の思いだけで
変えてようとしまう、というのは、なんとも…。
「他人の意見に左右されずに、夢を追え。」
というメッセージは分かるのだけど。
ゴミ人間が実は○○だった、というのにも乗れず。
「男のくせに泣くんじゃねぇよ」というセリフも、
今どきなんか、ちょっと、ねぇ。
泣いたっていいじゃないか、男も女も。
◎「鍵」
市川崑監督
1959年の作品。
大学生の時以来か。ヘンなムードの映画で良かった。
ここのところ、京マチ子の作品を立て続けに観たのだけど、
その存在感が凄すぎる。
◎「藤十郎の恋」
森一生監督
1955年の作品。
近松門左衛門の「大教師昔歴」創作秘話みたいなものを絡め、
坂田藤十郎が表現に苦悩する様を描く。
そして表現者として、かなり酷い行いに出る、という…。
ある意味、「地獄変」みたいな感じか
長谷川一夫なので、そこまで悪人にはできなかったのかな
この一年前に、横溝健二監督の「近松物語」がある。
これが「大教師昔歴」の映画化で、
ふたつの作品があわせ鏡のようになっていて興味深し。
ここでも京マチ子が素晴らしい演技を見せていた。
ホントにすごい女優さんであります
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