夢を、現実にすることより、
現実の中に夢を見ることが正しいと、
しょぼくれた夕日と背中だけが見えてた。
僕は、風の中に育った。
大空を眺め、雲の造形にに楽しんだ。
ブルドーザーの動く姿が
カッコいくて
黙って半日過ごしたっけ。
信仰する人を、父と呼んだ日に、
俺はお前の父おやじゃないんだなって、
いわれて信仰の厳しさを知った。
確かに親の背中なんて見ていやしない、
振り返るなら、
僕は僕の心のうちにしか居場所がなかった。
親と同じ心の内を
歩めるようになるまで、
悟れるようになるまで、
挫折を繰り返した。
責任て言葉を理解するまでに、
どれだけ道草したんだろう。
夕日の向こうに見えていたのは、
しょぼくれた背中じゃなくて、
背負う男の意地だったんだ。
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