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2019年10月13日11:09

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やはりマイケル・ジャクソンのパフォーマンスはみごとなものです。ジェリー・クレイマー&コリン・シルヴァース共同監督「ムーンウォーカー」(1988)。

この作品が日本で公開されたとき、僕は別にマイケル・ジャクソンのファンではなく、LPは何枚か買っていたものの、この映画を劇場まで行って見る気にはなりませんでした。アメリカではビデオスルーだったらしい。僕みたいな人間が多かったという証左かも。

でも亡くなった後に「THIS IS IT」を見て、パフォーマーとしてのマイケル・ジャクソンのすごさを目の当たりにしたわけで、今回はかつてのプロモビデオの延長だと知りつつ、契約中の日本映画専門チャンネルで放送したこともあり、録画しておきました。こういう“いつ見てもOK”な作品は、台風がまだ近づかない(けど出歩くことが出来ない)状態に観賞すると最適です。

まず、マイケルのステージから始まるので、全編ライブかよと思いました。でも途中からプロモビデオに切り替わります。そしてそのそれぞれが、僕がよく目にしてきたビデオより長い。同時にこれは、ミュージックビデオとして鑑賞するには中途半端でした。ダンス場面は素晴らしいけど、それ以外の場面は劇映画の緊張感に乏しい。

でも“スムーズ・クリミナル”の30分以上あるかのようなロングバージョンには、ダンスシーンも追加されているようだし、何よりジョー・ペシが悪役として登場していて、ニヤニヤ笑ってみていられます。

問題は、字幕ですかね。僕は「タモリ倶楽部」の熱心な視聴者ですから、“パン! 茶! 宿直!”とか、“表参道、赤信号”と字幕が出ないと納得できまへんねん。←とくに“赤信号”は何度もリフレインされて、そうとしか聞こえないから始末におえない。

などと、しょーもないイチャモンをつけていても、再びステージ映像となり、“カム・トゥゲザー”が始まると大いに乗りました。昔はビートルズの曲を他人が歌うと“なんでやねん”と止めてしまった僕ですが、ビートルズ解散後は他人の歌も楽しめます。「サージャント・ペッパー」という映画のおかげかも。

なんやかや言いましたが、マイケル・ジャクソンの踊りのすごさは、僕程度の人間が語るものではありません。僕が何か言う前に、どれでもいいから彼のプロモビデオをご覧ください。そしたら“西野美姫の全力ダンス”なんていうAKB関係の踊りが、学芸会レベルだと納得するはずです。ダンスの動きは、激しければいいのではなく、一挙手一投足の流れであり、優雅さです。マイケルの動きにはスキがなく、しかも見ていて余裕を感じます。←“頑張り”を感じさせないすごさというやつですな。

この作品は35ミリで撮影されているので、ぜひきちんとデジタル・リマスターして、近代美術館あたりで所蔵しておいてほしいと思います。
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