アジェの名前は今年の3月、ポーラ美術館の「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ」展で始めて知った。その時は「芸術家のための素材」を撮っていた写真家と紹介されている。偶然近所に撮影所を開いていたマン・レイに見いだされ近代写真の先駆者となった。
1898年から30年にわたって8000枚以上、パリの街を撮り続けたのだという。だけどその人物像は謎。自身のコメントもあまり残っていないらしい。
今回はアジェの精神がベレニス・アボット、ウォーカー・エヴァンス、リー・フリードランダー、森山大道、荒木経惟、深瀬昌久、清野賀子に引き継がれたということになっている。
何をどう引き継いだのだろうかと考えながら見た写真展だった。
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