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日記一覧

消滅したら
2015年12月30日02:52

石垣りんの詩を、久しぶりに目にした。飾らない言葉だからこそ、哀しみがすっと浸透してくる。「声  石垣りんさんはどこにいますか?  はい ここにいます。 はい このザブトンの温味が私です。 では いなくなったら片付けましょう」自分が消滅したら、そ

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「毎日どんなときも自然に歌っていて、いつのまにか机や壁をたたいてリズムをとっている」と、少年のような瞳で語っていたプラテアオ。歌が好きで好きでたまらないという想いが伝わってきました。そんなアルティスタの歌は、聴いていてほんとうに気持ちがいい

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「新・映像の世紀 第2集」をみる。現代は、経済闘争に巻き込まれて生きるのみなのだろうか。 一握りの人間の富を築くため、欲望を満たすために、多くの人間の生が踏みにじられることがあって良いわけがない。 生まれた国によって、生きている国によって、思

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アルテイソレラ『無限』
2015年11月27日02:21

アルテイソレラ「infinto〜無限〜」 「無限」という長い旅の始まりは、 「死」であった。これこそが本質であることに気づかせてくれる。それを忘れ、日々、怠惰に流され、享楽を求めてしまう。否、頭の片隅に常にあるそれを払拭したいがために、そうしてしま

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アルバロの告別式
2015年11月27日01:12

「日本の人たちが愛してくれたように、彼もまた日本を愛していました。日本で歌うことを愛していました」アルバロさんのオメナヘ。 彼のおいであるダビ・ラゴス氏が、挨拶でそう語りました。その言葉のとおり、会場となったエスペランサの空間は、穏かな愛で

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スペイン国立バレエ団のBプログラムを観てきました。アントニオ・ナハーロの新作『アレント』が素晴らしい。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜身体で表現し得る美しいもののすべてがそこにあった。スペイン舞踊を踊り分け、フラメンコを純粋

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Kバレエ・カンパニー『白鳥の湖』 11月3日の舞台を観ました。素晴らしい舞台でした! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜真に美しいものを伝えるのに言葉はいらない。現世の何もかもを忘れ、意識が、ただ愛の深まりのみに満たされた。夢みるような心地を味わ

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電球色
2015年11月07日15:55

玄関の電球が切れたので、交換。 久々に買い物へ。ついでなので思い切って、自分の部屋に吊るされていた古い照明を捨て、念願の電球色のLED照明に変えた。あたたかなオレンジ色の光にほっとしている。 早くこうしたかった。変えたいと願うものがあれば、いつ

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電球色
2015年11月07日15:54

玄関の電球が切れたので、交換。 久々に買い物へ。ついでなので思い切って、自分の部屋に吊るされていた古い照明を捨て、念願の電球色のLED照明に変えた。あたたかなオレンジ色の光にほっとしている。 早くこうしたかった。変えたいと願うものがあれば、いつ

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フランソワのショパン
2015年11月04日02:24

サンソン・フランソワの弾くショパンのエチュード。(Op.10、Op.25)大人になっても包み隠すことのできないヒリヒリとするような自らの繊細な感性を、唇の端で笑いながら、くわえ煙草でジャズのように弾き流しているような粋がある。Op.25No.6 粉々になったガ

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「グラナダの夕べ」
2015年10月03日23:45

ドビュッシー『グラナダの夕べ』(「版画」より)をサンソン・フランソワのピアノで聴く。気怠いハバネラの調べ、立ち昇るイスラムの薫り。地つづきの異国への憧憬。 懐かしさが憂いとともに肌に沁み入る。近くに感じながらも秘められた異なる時間の流れは、

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パセオフラメンコライヴ Vol.0099月24日(木) 於:高円寺エスペランサ出演:ディエゴ・ゴメス(カンテ)エミリオ・マジャ(ギター)野口杏梨(ピアノ)森田志保(バイレ)阿部真(パルマ、コーラス、通訳)愛の優しさが深く心に沁み込んでくる。ディエゴ・

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日本を拠点に活躍されているカンタオール、ディエゴ・ゴメスさん。パセオフラメンコライヴにいよいよ登場です。踊り手の方たちに厚い信頼を寄せられ、全国のフラメンコ・シーンで引く手あまたの存在となっている彼は、15歳でカンタオールとしてデビューし、カ

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二重
2015年09月15日01:56

子供の頃、一重まぶたの私は二重の母がうらやましく、なんで似なかったんやろと母に言うたびに、年取ったらこうなると笑いながらいうので、そんなん嘘やとずっと思っていたけれど、それは本当だったと、老いを感じる近頃になって知った。そしてそれは二重とい

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信じるということ
2015年09月10日02:46

志ん朝の『芝浜』を映像で見る。さっぱりとした江戸弁に聴き惚れ、すっきりと粋な仕草に引き込まれる。さりげないように見えて、細やかに磨き込まれている芸の神髄から、筋の通った人情が浮かび上がってくる。女房と亭主のあうんの会話から、江戸の小ざっぱり

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新人公演初日は、バイレ・ソロと群舞。どの方の踊りからも、生きているからこそ自身の中に湧き上がる喜びや哀しみに向き合おうとする、真剣なまなざしが、熱く伝わってきます。それぞれの方の豊かな人生に思いをはせながら、生き方そのものを昇華できるフラメ

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新人公演での物販
2015年08月21日03:47

新人公演がいよいよ始まります。パセオの会場販売担当リーダーとして(担当は私約1名)、この三日間で売るものを選び、せっせと梱包しながら、思いました。 エンリケ坂井さんの「フラメンコを歌おう」や「カンテの大年代記」、 沖仁さんの「ジノキズム」、カ

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「エル・グイートのファルーカが原点にあります」 矢野吉峰さんは、息を切らせながら、そして満面の笑顔で終演後に語った。ライヴが終わり、1時間近く経つだろうか、すでに着替えて来ているのに、したたる汗が止まらない。このライヴで思いを遂げるために、ど

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本日(8/13)20:00開演! 矢野吉峰さんソロライヴ。クールで精悍な男のフラメンコが堪能できる。矢野さんのフラメンコをみるたび、彼の全身から滲むストイックな色気に酔いしれる。翳のある表情の奥に秘められたものを知りたい、そんなゾクゾクするようなと

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シンプル
2015年08月11日02:02

大切なものはつねにシンプルなのだと思い当たる。

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渡りにフネ
2015年08月06日23:55

「渡りに船」って、幸運な助け、みたいなイメージがあるけど、その船は自分で操れないと、行きたいところには行けない。うねりを乗り越えて沖に出られる。強風をコントロールすることでスピードを得られる。風が無いときはじっと忍耐。どこまで行くのも力量し

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「カディスの赤い星ギターコンサート」7/19(日)草月ホールジャンルを超えた、最高峰のギター演奏の数々を、親しみをもって堪能することができました。第一部クラシック。国際的に活躍するギタリスト、福田進一さんのバッハから始まる。チェロソナタ第一番プ

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美しい音楽を聴いた。それは天上に昇る響きだった。クラシックギタリスト、福田進一さんと大萩康司さんのデュオによる、ファリャの「スペイン舞曲第一番」と「火祭りの踊り」。 昨年急逝したパコ・デ・ルシア追悼のためのガラ・コンサート「パコ・デ・ルシア

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ミント
2015年07月16日02:25

職場で育てているミントが一枝折れてしまったので、持ち帰って水に差した。 (ミントは挿し木で増やせるそうです)三日目に小さな根っ子を出した。次の日、それはほんの少し伸びた。そしてまた次の日の夜、 気付くとそれはか細く長くまっすぐに先へ先へと向か

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パセオライヴNo.006 徳永健太郎、康次郎兄弟によるギターデュオ、疾走する快い超絶技巧に酔いしれました。感性にブレーキをかけない清々しさ!まだ20代の彼らは、人生の憂いをこれから経験していくことでしょう。そして彼らは、躊躇せずにそれらを受け入れ、

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明日の(もう今日ですね)パセオフラメンコライヴは『徳永兄弟ギターライヴ』!お二方とも中学卒業後、セビージャのクリスティーナ・ヘレン・フラメンコ音楽学院で学び、卒業後は同校の講師として、そしてアーティストとして活躍。まだ20代前半という若さなが

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国立西洋美術館のボルドー展を見て来た。ドラクロワの『ライオン狩り』はやはり凄かった。幅360cmの大作は二次元を越えた生々しい生命力を放っていた。この絵はドラクロワがパリ万博出品のために描いたもので、後年、火災で上部を焼失してしまったのだが

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三日月
2015年06月21日11:09

昨日の宵の月を忘れないでおこう。住んでいる街の建物の間のはるか先、澄んだナイトブルーの空に浮かび、白く細い光を投げ掛けて来た三日月。どんなに遠くても、そこに確実に在るもの。

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「私は元気です」
2015年06月17日01:29

ちょっぴり疲れて帰って、ふと鏡をのぞき込むと、そこには母がいたような気がして、はっとする。一番記憶に残っている母は、今の私よりも少しだけ若く、そして何倍も我慢強かった。故郷で健在の母とは、ここ数年会っていない。

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阿呆なりに
2015年06月17日01:20

きちんと話そうとして、冷たい印象を与えてしまい、大切な人を傷つけてしまったことがある。壁というか、距離を置かれたと感じてしまったようだった。私は、自分の浅はかさを隠そうとしていたのだと思う。それはまったく意味の無かったことで、素の私の馬鹿な

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