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日記一覧

アントニオ・カナーレス、カルメン・レデスマを観に、ガルロチへ。マエストロたちの饗宴は凄かった。明日が最終日ということで、月曜日なのに満席のこの熱狂。カナーレス、牡牛のごとき重量級でゆったりとした動きの中に狂暴性を秘める。悪魔的なのに高潔、何

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フラメンコ舞踊家、石井智子さんの「文化庁芸術祭大賞受賞記念リサイタル CAMINANDO〜さらなる地平へ」に行ってきました。6曲からなるプログラムには、フラメンコのエッセンスが豊かに盛り込まれていて、舞踊生活40年を経て今に至る、石井さんの喜びと感謝が

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本格スペイン・バルとして定評のある「ラ・バリーカ」が、美味しさはそのままに、タブラオとして生まれ変わりました。 そのこけら落としライヴが、5月27日、開催されました。バイレに屋良有子さん、佐藤哲平さん、タマラさん、加藤明日香さん、ギターに栗原

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つくり込んだものがない、余計なものが何もない、というのはこんなにも快い。川島桂子さんのカンテとエンリケ坂井さんのギター、それぞれに熟成されたものが高純度でブレンドされ、とろりと流れるように響いてくるフラメンコは薫り高く、品格があった。それは

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平野啓一郎「ある男」
2018年05月21日22:34

平野啓一郎「ある男」読了(文學界6月号)。愛する人の過去を知った後も愛し続けられるだろうか。「法律」「倫理」「差別」。そういった重い問題に自在に言及しつつ、ある人物の生を辿り、思想を浮き彫りにしていく手法は、前作の『マチネの終わりに』同様、

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今日5/18は、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウの命日。そして同じ5月の27日は、この名歌手と親交のあった吉田秀和さんの命日であることも想い出す。2012年から6年。良い機会、と、吉田秀和さん著書の言葉を改めて眺める。ラインを引き、繰り返し

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死ぬんじゃないかと思った。臨死体験を共にした感覚。それは畏れ、祈る、静かな想いだった。フラメンコの年代記を紐解き、フラメンコの本質に迫るライヴは、まさに巡礼の旅だった。1時間強、着替えもせず、舞台に乗ったまま、森田志保さんは踊り切り、今枝友

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互いへの深い寛容。優しさに満ちた舞台だった。遠い眼差しをして腰かけている小島。やがて立ち上がり彷徨いながら、ゆっくりしなやかにフラメンコを踊り出す。それは故郷の阿波踊りをも思い起こさせる。「何をさがしているの?」ダニエルが問い掛ける。「金魚

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