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2015年11月04日02:24

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フランソワのショパン

サンソン・フランソワの弾くショパンのエチュード。(Op.10、Op.25)
大人になっても包み隠すことのできないヒリヒリとするような自らの繊細な感性を、唇の端で笑いながら、くわえ煙草でジャズのように弾き流しているような粋がある。
Op.25No.6 粉々になったガラスのような涙がこぼれ落ちていく。
Op.25No.11 No.12 終曲に向けて彼の内にある狂気が解放されていく。
19歳のときに第一回ロン=ティボー国際コンクールに優勝。アンファン・テリブルのまま大人になった彼は、酒と煙草、そしてピアノを愛し続け、1970年、心臓発作により46歳で急逝。
彼のルバートには底知れない危うさが顕れる。ゾクゾクする麻薬のような音楽を何度も聴きたくなる。


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