志ん朝の『芝浜』を映像で見る。
さっぱりとした江戸弁に聴き惚れ、
すっきりと粋な仕草に引き込まれる。
さりげないように見えて、
細やかに磨き込まれている芸の神髄から、
筋の通った人情が浮かび上がってくる。
女房と亭主のあうんの会話から、
江戸の小ざっぱりした暮らしの空気が感じられる。
「信じる」という行為は、
美徳とか道徳とか、
そんなキレイごとではない。
ただ信じたい人がいるという、
切ないうれしさが、
支えになり、
希望を持たせてくれるのではないか。
それは実際に行動することでしか
表すことができない、
とてもエネルギーの要ること。
だから愛おしい。
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