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日記一覧

透きとおる
2022年11月29日05:54

透きとおるあかんぼうは生きている星のうぶ毛そよ風な笑顔生命な雲水晶な雲雪の精になれ花になれ。指田悠志

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白い絵
2022年11月29日05:52

白い絵白い絵をみつめる白いだけの何も描かれていない絵をみつめるおそらくは僕の心のうちにもこの絵の世界のような心象があるのだ白い無垢をしろい霧を白い闇をしろい魔をみつめるみえるみえる のに何もないのだ。指田悠志

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何もない額縁
2022年11月29日05:49

何もない額縁僕の部屋には 額縁がある少し左に傾いでいる傾ぎを直したいが どうやっても直らないこの額縁には 何もないまっしろで 何も描かれてはいない僕はこの額縁をみつめる何もない額縁に 何かを認めようとして見つめるが一瞬の超新星爆発のような鬱

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2022年11月29日05:48

川川の水は つめたい僕を 凍らせるほどに川の水は憤ろしい僕のからだには 血が流れているが血の流れているのが川をみていると 厭と言うほどわかるのだ川の水に手をひたしていると川は 人間〈僕〉を世界の晒しものにしてやまないという想いが僕の頭蓋骨に

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ゆっくり歩こう
2022年11月28日07:12

ゆっくり歩こう本を買った新潮文庫「河童・或阿呆の一生」税別400円帰り道のゆるやかな上り坂を「ゆっくり ゆっくり」と自分を諭しながら歩く下り坂は歩かされるようで厭だけれど上り坂は好き自分の歩調で歩けるから悲しいことがあった日も「ゆっくり歩こう

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空の青
2022年11月27日08:15

空の青ふところに栞を 忍ばせて本を買いに行った帰り声をからして叫んでいるひとがいたいやあれは猫の見間違いだったかあの絶叫を聴いていると無尽蔵な空の青を僕はぐさりと突き刺してやりたいきっとそこから無限が文字のようにあふれだすだろう僕は正気を保

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2022年11月27日05:29

眉僕はと、ここまで二十行手帖に書いたがそれをむざむざ見殺しにし消してしまって唐突にことばを見失った詩を綴れなくなった生きられないと思った自分の瀕死を毎日市役所から聞かされ僕にはもう生きて行くすべがない何処へ行くんだ 世界消えてしまうまえに死

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うたえ
2022年11月26日05:53

うたえ僕は詩が下手だうまく綴れない言葉が生きていない心のなか 大声で叫ぶ何さまだふざけるな下手だ死ぬほど下手だもっと下手になってしまえ死んでしまえ僕は怒り狂っている――自分にゴリラ獰猛なけものになれうたえ声を上げろ叫べ自分に邪魔をするな好き

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問いかける
2022年11月26日05:51

問いかける鉛筆の生れたばかりの黒い線を見つめているうちに僕にはあることがわかってくる冷たい夜僕は鉛筆を削りながら問いかける鉛筆の黝い芯に問いかける生れてくるこころに問いかけるいきり立つ現象に問いかけるこの尖った鉛筆でいっそのこと喉を突いてし

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人間だもの
2022年11月25日05:13

人間だもの人間だもの人間たちのなかの人間だものひとりぼっちだものごめんなさい冬の日なたの桜の帰り花にため息をつく生きものなんだものかなしいじゃないか自分のせいなのだからわかりきったことじゃないか申し訳ありませんひとりぼっちだもの最終バスにお

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日本vsドイツ戦!
2022年11月24日00:04

 見た感じ、日本の選手は笑顔が見られ、リラックスしている印象。 気負っているような緊張したムードは感じられない。 若い選手は元気いっぱいで、思いっきり戦おうという気持ちに充ち満ちているように感じた。 吉田麻也や長友といったヴェテランは厳しい

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雨を見ている
2022年11月23日02:46

雨を見ているこうして雨を見ていると雨はかたわらの朝顔を光らせてはいるが傘は冷たい雨をよけるだけであり意味がないから畳んでしまった雨、雨、雨雨はこの街一帯に降っている夜明けの往還に人はおらず猫もいない自分だけが存在していて僕はここに立ちつくし

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此処に立ちつくしていたい此処に立ちつくしていたい此処に立ちつくし 雨を浴びていたい自在画の太陽をよそに神のいない世界自分がかわいいからいけないのだ棄ててしまえば何のことはない立ちつくし あわよくば死んでしまってもいい此処にたちつくし  雨を

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痛ましい枯野
2022年11月20日05:14

痛ましい枯野画布に描かれたレオナルド・ダ・ヴィンチ作 モナ・リサの背景のようにものさびしい枯野に佇っていた富士西麓の原野に荒んだ裸木が 一本 立ちつくしている木のところへ 行って木を視ていると木のほうにも眼があって 僕というものを視ている秋

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Bring the Family/John Hiatt
2022年11月19日13:04

 John Hiattに”Bring the Family”というアルバムがあります。 このアルバム、ライ・クーダー(ギター)、ジム・ケルトナー(ドラムス)、ニック・ロウ(ベース)という少数精鋭がたった4日間で録った、傑作アルバム。 1987年作だったかな。 実に渋く、

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駈けずらかった
2022年11月19日03:24

駈けずらかったきょう ぼくは星空をみて そこから逃げだした夢なのか 現実なのかうつし世なのか あの世なのかもわからなかった夢中で夜みちを駈けずり 夜霧を抜けだしていった理由なんかない ただ逃げたかった途中曠野の野茨に からだをむしられ傷だら

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ツイッター。
2022年11月18日12:01

ツイッター社、社員。 身体をこわすほど働いて死ぬか、それとも高収入の仕事をやめるか、と、二者択一を迫られたら、君ならどうする?どっちをとってもつらい道。だが、元も子もない選択をする人が果たしているだろうか?

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みつめる
2022年11月18日02:53

みつめる夜大空をみつめる雲間を突きぬけてくる、光あのひかりのひとつびとつは花なのです大空をみつめる夜心に守られた( )のなかのようなものを大切な小筥にしまって(それが何なのかはわからないのだが)すべてのものおとのしじまを聴く〈淋しい〉と言う

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傷つく言葉
2022年11月18日02:49

傷つく言葉通りすぎてゆく雲に記憶の傷のような無音のかたちを忘れようとしても染みついたけがれは心にしみいって脳髄のすみずみまで沁みいってそのときどきは 忘れても 心の傷となって消えないのです声のする方へ行くことで 傷つくのならもう声には近寄ら

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酒精のうた
2022年11月17日10:20

酒精のうた縁の欠けた 茶碗に注いでのむ酒は澄みきった 魔物のようで心が毀れてしまいそうな できごとのあった晩にも小鳥のように飛翔する脳髄の陶酔でありむなしいのです縁の欠けた茶碗は酒を湛えてうつくしく澄みきったにくしみのように傷ついてしまった

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きょうは手巻寿司。
2022年11月16日12:37

きょうは手巻寿司の日です。胡瓜と出し巻き卵を細く切り、カニ蒲鉾を添えて、サニーレタスといっしょに海苔に巻いていただきます。きょうはキハダ鮪のおろしたものとネギトロと大葉も買ってきて鉄火巻とネギトロ中巻も作って食べました。お米2合炊いたのに、

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 今回、映画「峠・最後のサムライ」にそれなりの感銘をうけたので、司馬遼太郎氏の原作「峠」を読んでみて、司馬氏の作家としての長所と欠点が見えてきた気がする。 長所は人物描写、心理描写にすぐれ、史実をわかりやすい表現で形容するやり方に、非凡な文

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もみぢの空
2022年11月16日05:12

もみぢの空紅い もみぢ黄いろい もみぢもみぢの簪そのうつくしい 君の耳あをくても もみぢ黄みどり もみぢもみぢの 川を浮きつ沈みつゆく もみぢ小春日和の日を浴びてやさしいひとになりし君もみぢの空はあをあをと雲のとけゆく淡いいろ。指田悠志

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教育って。
2022年11月14日08:49

■先生「ダンゴムシは虫だ」小3娘「エビやカニの仲間で甲殻類です」 優秀ゆえに教師から怒られる理不尽、母が下した決断は(まいどなニュース - 11月13日 20:20)https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=7185865学校には無理して通う必

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2022年11月14日05:15

雨雨を呼び 雨の匂いをかぐ明けの木の芽は僕の心の画面のなかに生きている奇抜な冒険少女僕の歓びになってくれる雨の下で 雨の息を感ずる明けの木の枝は僕の心の陽画のなかに生きてゆく空飛ぶ透明少女僕のしあわせになってくれるみなしご木の葉よ旅のみ空の

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僕にはこどもがいないけれど僕にはこどもがいないけれどこどもの遊び相手になって、貴重な一日を無駄に過ごすというのはひとにとって、とても尊いことだと思うのです何故? 理由なんかありません何もかもを理由づける考え方はやめました少しぐらい自分が傘か

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瀞のくに
2022年11月12日04:37

瀞のくにふととまどってしまうような清みわたった蒼空をいただきながら眠る峰々を従え 大河をはべらせ その側らに清みそこねた水が瀞となり藁くづを浮かべている声を出すことに馴れた蜜蜂のようなこどもたちは自分達の運命を知らずに生きてゆく その側らに

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夕映え
2022年11月11日02:09

夕映え夕映えが 僕をつくる夕映えのなかに いること息をしていることそうして てのひらに〇を描いて 呑むなんにもない世界に線をひいて かんがえる泣かなくていいことなのに 考え うつ伏してしまう僕は追いつめられるのが だめ自分にさしせまった危機

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河童人生
2022年11月10日05:50

河童人生河をわたる橋のうえで僕は河童をみた天国には河童もいて神さまなのだと父が言っていた僕は河童をレンズに捉えようとシャッターを押したがカメラには何も映ってはいなかった父にこのことを話したら大方 幽霊でも見たんだろうと言った河童は 神さまだ

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帰り花
2022年11月10日04:09

帰り花枯色のなかの日だまりにぼくは ふざけていたきもちがとても つらいのでふざけていた空をわたってゆく雲はかなしそうだったぼくは ふざけてかなしみからにげていたかなしみから逃げながら桜の帰り花をみていたかなしみからにげながらむなしさに打たれ

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