mixiユーザー(id:67124390)

日記一覧

作・演出:佐藤雅彦・関友太郎・平瀬謙太朗。音楽:川口義之。制作統括:勝田夏子・土橋圭介・山本喜彦。プロデューサー:大塚安希。 一応連続ドラマであるが、それぞれのものがたりが独立した3話から成り立っている。 「まったく新しい形のドラマ」という

続きを読む

 うまく言えないが、居心地のいいドラマであった。冒頭、主人公の一人でもある潮ゆくえ(多部未華子)の少女時代、授業中教師に2人組になるよう言われて、なれなかったという、途方に暮れる場面があった。君だけじゃない、僕もそうだった。ぼくの場合は2人

続きを読む

2023年12月の読書。
2023年12月22日14:42

 きょうは2023年12月22日。 山本周五郎「季節のない街」読了。 東京の街外れの、時代の流れから取り残されたような場所。彼ら住人から「街」と呼ばれた貧民街を舞台にした、様々な人々のものがたり。 15篇の物語でできているけれども、ひとつびとつの話が

続きを読む

2023年12月のうた 選
2023年12月15日02:52

小石と空ひとり言を云い乍らぽつぽつと歩いてきた小石をひろっては真上の空へ投げた小石は飛んでいったまま墜ちてはこなかった。明るい花明るい花は笑顔が優しくため息をつくように佇っていてわれの心を見透かしている。雨の日の朝雨の日の朝はたとえ冬でもし

続きを読む

2023年11月のうた 選
2023年11月30日22:06

月光の下月の明るい夜、水ぎわに小石をひろったべつに淋しかったわけではないが小石は月のひかりの  静寂に耐えかねたのか  見ているまに割れてしまった。詩(ことば)意識をよそにして、ただ息をし、考えずして、感じ思い息をつめ、描いたのだった詩をつ

続きを読む

2023年11月の読書。
2023年11月25日07:36

 きょうは2023年11月13日。 堀江敏幸「戸惑う窓」、まだ100頁近辺をうろうろしています。このひと、文章は調っていますけれど、読者を惹きつけてやまないような引力・求心力に乏しいものを感じます。読みすすめるうちに面白くなって来てはいますが、どこが

続きを読む

2023年10月の読書。
2023年11月22日05:30

 きょうは10月20日です。 山本周五郎「長屋天一坊」「ゆうれい貸屋」読み終わりました。 「長屋天一坊」は、徳川吉宗公のご落胤騒動にあやかって、江戸の町人が諸国の大名のご落胤をでっちあげて、ひと稼ぎしようという、呆れた笑い話。「ゆうれい貸屋」は

続きを読む

■民家の庭にサル侵入、遊んでいた男児3人かまれけが 福岡でまた被害(朝日新聞デジタル - 11月03日 22:35)https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7622789 第二章 ここで二週間ほど時を遡ろう。夜間外出禁止令が発令される以前の話

続きを読む

■民家の庭にサル侵入、遊んでいた男児3人かまれけが 福岡でまた被害(朝日新聞デジタル - 11月03日 22:35)https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7622789 第一章 富士山に近い山あいの町である檜市の浅間神社への坂道を下ってゆく

続きを読む

2023年10月のうた 選
2023年10月31日22:42

心 けしきが昏くなり街に灯がともりそめる、かはたれ時ひとりでに外へ出あてどなく歩きたくなる心は何処かへむなしく歩いてゆきたくなる。 雲の裂け目 いちめんに曇った空のところどころ雲に裂け目があってあの坂みちの息切れしそうな処だけしあわせな陽が

続きを読む

 原案:吹野剛史。作:兵頭るり。演出:橋爪紳一朗・小谷高義・工藤隆史。制作統括:陸田元一・桜井賢。 女の子ふたりの、仲良しの、ではなく、奇妙な友情ものがたりである。 舞台は神戸。笠松ほたる(蒔田彩珠)。この子が物語のストーリィ・テラーであり

続きを読む

いま一番好きなドラマ。
2023年10月06日05:55

 いまNHKの夜ドラ、「わたしの一番最悪なともだち」が好きで、まとめて録画したのを幾度も繰り返し観ています。蒔田彩珠さんが主演で、就活の女子大生を演じ、初々しい社会人ぶりを演じ、そしてクリーニング店アズマの女主人役の市川実日子さんがとってもい

続きを読む

2023年09月の読書。
2023年10月01日22:40

 9月1日。次は、森鴎外「山椒大夫・高瀬舟」を読みます。 「カズイスチカ」と「妄想」を読みました。 「カズイスチカ」はただの妊娠を末期がんと誤診する話。女性の体内の羊水を、末期がんの腹水と勘違い。鴎外が医師だから書けた話。江戸期や明治期には

続きを読む

2023年09月のうた 選
2023年10月01日02:20

小さな土地小さな土地に彼は立っている存(あ)るいのちを無と決めつけ無と決めつけたものを死なせ骸をさらにころし跡地には涼しく霧だけがながれている僕の旧友はアドルフ・ヒトラーを愛してやまなかった小さな土地に幽霊が立っている。明月秋もなかばになると

続きを読む

2023年08月のうた
2023年08月31日06:50

夕日夏のゆうぐれ水のなかにいるように、おもわれるこの手をさしのべ夕日に手が、とどいたならひきよせ夕日と水のなかへ沈んでゆこうと思う。ひとのちえをみてもひとのちえをみてもちっともえらいとはおもわないがあおぞらやゆうやけやいきものをみているとう

続きを読む

2023年08月の読書。
2023年08月22日00:48

 きょうは2023年7月30日。 川上未映子「あこがれ」読了。 小学6年生の男の子・麦彦くんと同じく小学6年生の女の子・ヘガティーの視点から描いた、〈小学生日記〉的なものがたり。 二部構成になっていて、前半と後半とではストーリィテラーが違う。第一

続きを読む

2023年07月のうた その3
2023年08月01日05:37

神が視ているのは神はいつも身に着けているものなど視てはいない神が視ているのは はだかだおとこも おんなも誰もが神の前でははだかだどんなにひた隠しにしようとも        意味などありはしない。夏の夜夏の夜息をしているだけの夢をみた息をして

続きを読む

2023年07月のうた その2
2023年07月22日03:44

皓い季節皓い季節は突然やってきて万緑の世界を焔の海にしてやがてその 長い尾を     引きずりながら 去ってゆく荒涼とした街路を     ひかりに晒しながら。谺山へゆくと  谺が空へ  沈んでゆくようだ  あんなにうつくしい風景が     

続きを読む

 そもそもが僕は、「撮休」という言葉を知らなかった。何でもスケジュールにあった映画やドラマの撮影に支障が生じて、キャンセル(あるいは延期)になったために俳優に与えられる臨時の休日のことだという。前々から決まっているオフとは異なるようだ。それ

続きを読む

読書
2023年07月11日13:41

 向田邦子「あ・うん」読了。 戦前の東京を舞台にした、2人の男の友情と、その家族のものがたり。ドラマも観た覚えがあります。 向田邦子自身の脚本をNHKのエース的存在だった深町幸男が演出(このドラマ、フロア・ディレクター(FD)をあの佐々木昭一郎が

続きを読む

お酒の夢。
2023年07月10日14:02

ぼくは、酒を断って、この8月17日で5年になりますが、未だに時々、酒を飲む夢を見ます。この間のなんか、何を飲んだのかも憶えている。あれはスコッチ。それもただのスコッチじゃなく、銘柄まで当てられる。あれはJohnny Walkerの赤ラベル。紛れもないジョ

続きを読む

2023年07月のうた その1
2023年07月10日04:40

1かたつむりのように大きな雲が ながれてゆくぼくの 上をかたつむりのように蠢きながら生きているぼくの   肉体のうえに 影を落とし   何もないことを 知りながらぼくは生きている けれど痛いだが痛みを感じていられるうちはうれしいのだあかし 

続きを読む

 大石静・脚本の、産婦人科で働く女医・雪宮鈴(吉高由里子)と聾者の若者・柊一星(北村匠海)の恋ものがたりである。 手話や聾者を題材にした作というと、映画「ドライブ・マイ・カー」とか、昨年1月期の「ファイト・ソング」とか、昨秋のドラマ、「Sile

続きを読む

2023年06月のうた その2
2023年07月01日03:36

青時雨市内観光バスの停留所に滂沱の雨が小一時間ほどの隙間を 通りすぎていったのでしたむこうには小さな喫茶店浅葱色の雨は僕の雨は何にも存じません雨は記憶をもたず何もかもを忘れて降るのですから。僕の心にふる雨は僕の心にふる雨は幽かに あわい蒼色

続きを読む

ドラマ「前科者」感想
2023年06月18日06:29

 「新米保護司 阿川佳代」とサブタイトルが付いている。元は漫画であった。WOWOWでドラマ化され、のちに映画化されたという。 第1話・第2話。 保護司:犯罪者や非行少年の更生を助ける非常勤の国家公務員。民間人の奉仕精神だけで行い、報酬は一切ない

続きを読む

 ドラマの最初の頃に伏線として登場した、親会社・上毛化学の設置した月夜野社内を映す監視カメラ。まさかこれが揺るがぬ証拠になってくれるとは思わなかった。 今回のキーワードは「冒認出願」。月夜野の開発データが五木を介して洩れた。五木の恋人・篠山

続きを読む

ラスベガスにUFO墜落?複数の情報「3m近い緑色のエイリアンのような生き物」通報で警察出動https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=7447156一人旅のつもりだったかれは宇宙空間を旅している宇宙人だったこの 宇宙から来たひとは地球

続きを読む

 第9話。 かねてから恐れていたことが現実になった。 ハナモさんのイラストに関する契約のトラブルはともかく、ハッピースマイルにカメレオン・ティーの製法を盗まれた。どこから漏れたかもわかった。話としてはそれだけだが、事の発端としてハッピースマ

続きを読む

2023年06月のうた その1
2023年06月11日02:02

    ☆燃えながら火の下に いたときどき 逃れながらずたずたに思い出のフォトをちぎり目をつむってはげしい沈黙の世界にいた燃えながら火の下に凍りついていたおのれの犠牲になりながら。    ☆こんなものが あるのだ花の時期をとうに過ぎた満天星

続きを読む

 第8話。 冒頭の講談師のような語り口が、毎度毎度のことながらズレていて可笑しい。 総合発明企画。新たな敵はここ。 代表は今宮食品のアドバイザーと称していた、芹沢だった。 芹沢は特許を食いものにしている者の仕事を見せつけてきた。こういう役を

続きを読む