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日記一覧

23日広コミまとめ
2015年11月24日21:43

23日の広コミ&百刀繚乱(とうらぶオンリー)イベが重なったという事で参加してきました!広コミ自体は3年ぶり、初コス参加でした!いつもの高速バスでバスセンターに向かい、コス仲間一人と合流して市電と徒歩で会場まで・・・。通話とチャットは経験済みな

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「不動金縛りの術、大っ成功〜!」「何の真似だてめぇ!!おい、聞いてんのか!?」「むふふ・・・ねぇ、言霊(ことだま)って知ってる?」「こと・・・?」 唐突な話題の転換に黄龍は首を傾げた。光元が大仰に頷く。 「そ。妖異とか精霊とかに名前を付けて

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 炎狐の出現と同時に消えた火の壁の向こうで、光元が若草色の狩衣の袖を翻し男を指差す。「陰陽頭(おんみょうのかみ)の命により、君の身柄を拘束させてもらうよ!」 「てめ・・・異形を操りやがるのか!?」 吐き捨てるように言いながら男は炎狐達に向か

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「・・・なにっ・・・!?」 男の顔から笑みが引く。牛頭が存在していたそこには一枚の、腹部が不自然に切り裂かれた人型の白紙だけが残っていた。 いつの間にか、浴びたはずの返り血さえも消えていた。若者は険しい顔つきで立ち尽くす。確かな手応えを感じ

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 男は腕を組み微動だにしない牛頭の異形に近付きながら口を開く。低めの、だがよく通る声が夜の闇に響く。「おいてめぇ、人が寝てる間に縄張りで好き勝手するたぁいい度胸じゃねぇか」「………」 しかし牛頭は沈黙を守る。それが癪に触ったのか男は更に距離

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序章 雲ひとつない夕闇の空から雷鳴。 平安京の一角にある家屋の戸口を半開きにして、小さな男の子がはるか遠方、巨大な山の峰を不思議そうな顔で見つめていた。大きな眼を数回しばたたく。「おかぁ、おそらがないてるよ」「こら!寒いと思ったら何してるん

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たちまちの執筆が終わって早一週間ですが・・・そこから読み直して自分なりに矛盾な部分を省いたり、また載せなきゃいけない描写を加えたり、ルビ振ったり書き直したりという作業がやっと終わりました。7万いくかと思われた文字数は6,5万字程度で収まり、全7

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最近絵師用のバトンがマイミク内で横行する中、あえて小説用を持ち出してみる。【一次創作小説バトン (22問)】 01. あなたのHNは?月詠です。 02. HN、サイト名の由来を教えてください。HN 月詠(初めてのHNが作者T。改変時、Tだからタ行の厨二くさい

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今月6日に受けた就職試験。さっき電話がありまして・・・無事内定しました。まずは契約社員として地元離れて半年〜1年働いてイロハを学んで、それから地元に帰って仕事する形になるとか。何処に飛ばされるかはよくわかりませんが西は下関、東は名古屋と幅広い

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龍雲 七章之五
2015年11月09日10:28

『一期一会』の一同はその門前に居場所を変えていた。路地では白河の護衛達が朧車に宿屋の宝物を積み込んでいる。「あー、模造品は宿に置いてても問題ないから。その壺は陰陽寮に持っていく分ね。短刀は積み込んでもらっていいよ」肩に炎狐を乗せた光元が物品

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龍雲 七章之四
2015年11月08日21:00

陰陽寮の門前。築地塀の上で加茂兄弟は曇天を見上げていた。「兄様、見えてますか?」「あぁ、この式の吹雪が空を埋め尽くす光景は私と保栄の共同作業・・・努力の結晶だな!」「そこでなく!」保栄は己の放った式の群れに紛れる輝く帯を指し示す。「龍ですよ

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龍雲 七章之三
2015年11月07日21:48

「な、何なんだ・・・?!」黄龍が上体を起こして先ほど走ってきた方角を見やる。桜の大樹から空に向けて、紐心が溜め込み続けた妖気の塊が漆黒の柱となって延々と立ち上っていた。妖気は雲のような形になって平安京の上空全体に向けて範囲を拡大している。星

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龍雲 七章之二
2015年11月06日22:28

「ところでコーちゃん!コーちゃんは武器振り回しに此処に来たワケじゃないでしょ?刀を振り回して追い詰めるべき元凶は僕が捕まえちゃったし、一体何してるのかな、ってさっきから聞いてるんだよね?」語調を強めながら荒々しく歩み寄る主人に、怖いもの知ら

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龍雲 七章之一
2015年11月05日22:12

白河が突き出す画戟の穂先を、黄龍の刀が器用に受ける。白河は絶妙に力を込める角度を変え穂先を刀の側面から逸らし、続く月刃で追撃を行う。目的に気づいた黄龍が刀を思いきし上段に振る。跳ね上げられそうになった得物に白河が力を込めて抵抗、長い柄と刀身

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龍雲 6章之5
2015年11月04日23:49

黄龍の落雷は一期一会の敷地内数か所に及んだらしく、空へ黒煙の筋が何本も伸びている。それだけ彼の気は高ぶっているらしい。「うぉるぁぁぁあああ!!」宿の外に備わった中庭の中央で、黄龍の振る刀身と白河の持つ閉じられた檜扇がぶつかる。鋼同士のぶつか

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