『何となく作業をこなすような仕事を続けていくと、その日常は、やはり何となく流れ去っていきます。そこに進歩がない。頭角を現す人は、今日の仕事を通じて、自分も回りも成長するにはどう働くべきかを、自分に問いかけます。働くことの意味を考え、他人のた
『「あいつだけは、ほめようがない」とみんなが言う人に対して、「あいつほど、たばこをうまそうに吸うやつはいない」というほめ名人のひと言に、なるほど、と納得したという落語があります。相手のいいところに気づく観察力とそれを表現する力は、常に周りに
『総支配人が営業会議に顔を出すたびに、はじめにこう切り出したとします。「先月の宿泊の売り上げは○○だった。婚礼の売り上げは○○だった。レストランのイベントの売り上げは○○……」これはお客様第一の会議ではありませんね。明らかに売り上げ第一主義
『脳の基礎体力は、日常的な雑用を面倒くさがらずに片付けることで鍛えられますが、現代では、その日常的な訓練の機会が減っている。便利な機械に任せたり、料理を作る代わりにコンビニエンスストアでお弁当を買って済ませたりという場面が増えています。便利
『北条政子と源頼朝は別姓ですし、日野富子と足利義明もそうです。あまり知られていませんが、明治の初めの頃の1876年、戸籍制度がつくられる時期に、別姓を認める明治政府からの通達「太政官指令」が出ています。(ここでは)女性は結婚しても生まれなが
『◎夫婦の名前が同じであれば家族の一体感が保てるかというと、けっしてそうではありません。現実に日本でも離婚が増えていて、結婚した三組の夫婦のうち一組が離婚しています。離婚ですから法律婚をした人たちであり、当然のことながらその人たちは100%
『「夫婦別姓は家族より個人を優先する思想であり、家族の一体感がなくなり、家族が崩壊する」?「家族より個人を優先する」ことが、いかにも悪いことのような言い方ですが、家族と個人ということを考えた時に忘れてはならないのは、憲法がよって立つところは
『「いまどんな本を読んでいるの?」と聞いたら、すぐに答が返ってくる人。「最近、面白かった映画は?」と聞いて、「先週、見た映画でね」と鮮度の高い答が返ってくる人。「ねえ、面白いことあった?」と聞けば、嬉しそうに、「それがさぁ〜、昨日のことなん
『所得の多い人に対する累進課税は、 努力に対する意欲をそぐとの意見があります。 しかし、累進課税は非常に高額の所得に対するものであり、 それによって生活に困るわけではまったくありません。 そのような人は事業を成功させて 達成感を得ることに意欲を
『顧客・消費者が、企業をつくった商品を買ったり、提供するサービスを受けたりするのは、企業が利益をあげてもらうためではなく、生活に必要な品物を手に入れたり、役立つサービスを受けるためです。企業が存続するには、継続的に利益をあげる必要があります
『誰しも子どもの時期があり、すべての人がやがて高齢者になります。いつ病気になったり、失業したりするかもしれません。現在、きちんとした経済的・社会的基盤をもっているからといって、生まれたときからそうであったわけではありませんし、将来もずっとそ
『◎どんな職種でも決して甘いもんじゃないということです。そもそも世の中には、自分の「やりたい仕事」だけをやって生計を立てている人はほとんどいません。どんなに自由に見える芸術家や芸能人でも、自分の自我を満足させることだけで生計を立てている人は
『ユダヤ教には、これをはじめた教祖のような人はいません。ユダヤの人々が長い間積み重ねてきた進行や儀式がまとめられて、ユダヤ教という宗教が成立したのです。では、そもそもユダヤ人というのはどのような人々なのでしょうか。ユダヤ人というのは、もとも
『締め切りよりも早く提出すれば、「仕事が速い」ということでまず評価されるし、「あくまでもたたき台なのですが……」といってラフ段階のものを見せることも許されるじゃないですか。上司や顧客というのは、仕事を頼んだ時点では、自分でも方向性が見えてい