光るモニターをみていた歪み 引き延ばされ ずっと ずっと 響きわたる境界を超えたいと 向こう側に行きたいとパスポートを手に入れたいとつよく願った境界のこちら側と あちら側と明かりの向こう側に映った風景を思いどうしても 近づきたかった吹き荒ぶ
少しずつ力を奪う音楽を振り払い 私は目覚める呼吸するたびに エネルギーがなくなるそれは夢とても とても 温かい光の輪の中に 私は立つ言葉を繋げて捧げるどうして このとき この場所にいるのか目眩めく世界に手を差し伸ばす時は記憶に留まったまま
何度も 何度も 手を挙げてそのことの意味を 自らに問う鮮やかな色は もう戻ってこなくてその下を駆け抜ける連なりは 遥か彼方拒否した言葉を使うようになった私を認めて こえを掛ける世界を広げ 歩みを進め 響き渡るこえを忘れるぱたぱたと パソコン
柔らかな陽の朝 あなたに手を振るねこを撫でる夜 静かに吹くエアコンの風ふわふわの上着を通して伝わる 体温の温かさ見ていた風景に色が差し 光が差し降っていた雪もやむまっすぐ続く道の向こうの 1本の樹までの遠さが 遠ざかる少しずつ 景色が遠のい
風が吹き 臨界点であなたに会う手を伸ばして そっとふれ 確かめるカメラに向けた笑顔 あなたの言葉 伝えられない記憶すべて 消えゆき 境界線を超える返ってこない木霊は響きなんども なんども 繰り返すそのときの かたちを 追っては 失いもう 交