近づけば 近づくほど言葉が 零れ落ちていく何を探し 何を求めていたのか遥か彼方の 光をみつめ姿が 見えなくなる描いていた影と 照らされた陽が合うことなく 反射して返る聞こえていた音楽は 幻聴だったのかな現実の形を つかめなくてまた 白昼夢私
時がまわり一瞬 出会いまたねと言って 別れる呼吸をする駆けていき 立ち止まり周りを見渡すそこは大草原風に吹かれて髪がそよぐ遥か 遥か 遠くまで来てあなたが 見えなくなってしまったよ何故 私ではなく あなただったのかこたえはなくて大きく 叫ぶ得たもの
遠い 遠い 景色の向こうで世界に さよならを告げる明日が来ないでと 祈ったことも時の彼方に 暮れていく時を刻むのが とても とても 美しくてもう 終わらせても よいのかも なんて過ぎていった 人々二度と めぐりあうこともない 人々振り向き
いくつもの 風景を見てきたのに覚えているのは 通りの向こうのあなたの笑顔だけ追いつこうと 走って息をつき その向こうの 距離を測るあきらめて 忘れてそれでも なんども なんどもこころを よぎる彼方 呼吸している あなたをどうしても 呼び起せ
暮れゆく景色が美しくて境界線を超えそうになる。すこし もう少し こちら側の世界にいさせてあなたを傷つけたくないから。あなたを絶望させたくないから。あなたを裏切りたくないから。一瞬の夜闇に めくらめく感覚に 襲われる一緒に手をつないで行こう。
おいていけないよその先へと 目を挙げて進んできたけれどあなたは もう隣にいない忘れてしまった記憶を 取り戻すために息をつきひとり ステップを踏む手を離し 遠ざかった私たちは時間の足跡に 存在を感じるだけいつか 会うなんて誰が言ったのだろうすれちが
少しずつ 消えていくあなたにたどりついたから私は 進んでいる?通りの向こうの彼は 遠ざかって 振り向かない手を離すこと 手に入れることなくした時計は もう戻らない香しい夜を走ったこと夜風がきらきらしていたこと私はどれほど遠くまで来たのだろう
ひとつ おわる。カメラに記憶した姿をその時代の私を 忘れない。あなたとともに記憶した形を ずっと持っている。いなくなるそのときの現場に風が吹いていたこときっと 覚えてる。遠くに見えたその姿は なかなか近づけなくてここまで 来てしまったよ。も
そんなに前のことではないのに意図と糸と 私はここにいる向こう側に置いてきたもの 置いてこられなかったものいなくなってしまったひとねえ あなたは 私のこと覚えてるでも 季節は過ぎゆき 遥けき彼方強く 強く 抱きしめ奔流を互いに生きぬくだから
そのときが 始まる新しい時間 新しい夜明けの朝あなたを 追いかける止まって 呼吸を整えるときは 終わったまた 駆け出す呼んで 呼んで振り返ってもらうそう 通りの向こうで 手を振った時あなたの笑顔が 眩しかったから私は 追いかけてきたんだよこ
すこし はなれる私を見てもらいたくて 始めた物語それを そのまま語るには 遠くまで来すぎてしまったのかもしれないつづく日々を 同じように廻しながらすこしずつ あしを置く場所が変わったからさよならではないそれは 新しく始まる 物語あなたを 手
ここに立ち 空を見上げるどうして 手にしたものを 放そうとするのだろうこれは 私が 望んだ世界ここに来るのに どれほどの時が経ったろうそれなのに このあたたかな世界から 去ろうとしているそれは選択それは投射でも わたしは こわいのどうすれば
選択肢が えらべないあなたがいないと わたし ここを離れてしまう手をつないでいて靄の中に 樹々が見え そこまでたどりつけないどこまでも つづいていると 信じていた道がここからは 見えないわたし 何処にいるの手を離さないでわたし 1歩を踏み出
忘れないひとつの会話 あの時の笑み記憶にのこっているからこれは あなたの歌何処へ行っても 聴いていく耳を澄ませて あなたが歌うのを聴く遠い空 高く飛ぶわたしは 進むから幼いわたしに さよならだから あなたも みまもっていて
決めなくてはいけない。言葉を紡ぎ 物語をつづけるために。このあたたかな世界を 出ることは 本当はこわい。でも少しずつ 開ける扉がかたくなって私 出られなくなってしまう。目を瞑り 扉を開けることと物語を自らの意思で 語りつづけることと。選択肢
1年が廻り 1歳年を重ねるあなたがいるとは 思わなかったよあなたがいないとは 思わなかったよ静かに迎えたお正月は 青空であなたと 手をつないで 何処へ 向かうのかゆっくり 世界が 変わり存在が 消えていくそんな日々が唯々 あと少し 私に 力を