自分の未熟さえゆえに、祈りしか道がなくて、失望しかない今に、希望を祈る。道は無限にあるといわれても、自分が見える道は一つしかなくて。朝にひざまずいて、夕べにこうべを垂れて。
右の枝には喜びという名の花が咲き、左の枝には幸福という名の果実がなる。一番若い枝には希望という名の緑が栄え、支えている根には耐え忍びという名の徳が宿る。その大樹の名前を、「感動」と呼ぶ。
詩は始まりに人の心に生まれて、そのことの葉とともに生命を持つ。やがて、美しい音に出会って、その生命が光り始める。よき語り部が、何度も歌いつないで世に受け継ぐように、とこしえの世に光を灯す。さざ波の輝きでいいから僕の心にも届け。