歴史を物語として、
後の世に学ぶ人には、
何一つしてリアリティなどないだろう。
わたくしたちが理解できる歴史の中に、
いかほどの戦があって、
戦場でその身を終えた人たちが、
どれほどいたのだろう。
詩人たちは常に紡ぎ続けた、
その戦いと、
勝利に至る栄光を生み出す勇気も、
敗北を抱きしめながらも戦う人の勇気の、
その美しさを・・・。
彼らは、勝者にも敗者にも賛辞を送って、
歴史の行く末を美しくデザインしていた。
勝ったものには、その使命感の正しさを、
負けたものには、その配役としての強さと責任感の強さをたたえた、
英鵜もいつの日か負ける日は来る、
歴史の流れが変われば敗北者の烙印を
押されることもある。
詩人たちの語る歴史をすこしだけ聞いてほしい。
彼らは自然をうたい、
愛をうたうのが仕事だと、
思うけれど、
歴史創るために生きた人たちへのレクイエムを、
生み出し続けていた、
そして、その意味が本当にわかる日が来たら、
役割を心得て、
支えあいながら
より偉大な世界を生み出していたことに気づくから。
「レクイエム」
理不尽な結果さえも超えて、
人の心を癒して再生させる力。
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