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2026年11月07日08:20

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平野悠『超高級老人ホームに入ってみた』(集英社新書)を読みました

平野悠『超高級老人ホームに入ってみた』(集英社新書)を読みました。
著者は、ライブハウル「ロフト」の創業者であり、やや左寄りでアバンギャルドなところのある大金持ちです。ですので、タイトルから想像、というか誤解してしまいそうですが、引退ジャーナリストの体験談とかではありません。
コロナの初期にロフトの会長を辞任し、タイトル通りに、三井不動産グループが開発したパークウェルステイト鴨川に一時入居金7,000万円を払って入居し始めます。なお、この一時入居金のほかに、月額30万円くらいの家賃相当額が必要となるようです。
その上で、著者は、70歳までに3度ピースボートに乗った経験があるとかで、ピースボートも高齢者が多くて、それと同じような雰囲気を予想していたようですが、さすがに、地域とのつながりのある高級老人ホームとピースボートはかなり違う印象を、私ですら持ちます。
入居者との間の交流はあるものの、著者はかなりの頻度で東京の世田谷にある自宅と行き来していたようですし、高級老人ホームに客を招いて配信を行ったりもしています。また、地元のテニスクラブでスポーツを始めたのはいいのですが、さまざまな軋轢を感じたりもして、結局、2年半ほどで退去してしまいます。
どうして退去に至ったのかの詳細については、ご自身の分析めいたものはなく、かなり客観性高く当時の日記などを引用するばかりです。ハッキリとは書きたくないのだろう、と思いはしますが、そのあたりはこういった本のキモではないのか、という気もして、やや肩透かしをくらった感じです。
ただ、老人ホーム近くの亀田総合病院とか、ウェルステート鴨川とか、個人名はさすがに伏せてありますが、かなり固有名詞で語られています。その点は評価しますが、他人ではなくご自分のことはかなり伏せられている印象です。

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