mixiユーザー(id:68108846)

日記一覧

植田健一『経済成長』(日本評論社)を読みました。著者は、当時の大蔵省からシカゴ大学で学位を取得して転籍し、現在は東京大学経済学部の教授です。本書は、著者の講義ノートを基に『経済セミナー』にマクロ開発経済学として連載されていたものを単行本に取り

続きを読む

ナオミ・クリッツァー『陽の光が消えた町で』(早川書房))を読みました。著者は、米国ミネソタ州在住の作家です。本書に収録されている「報酬は猫の写真で」で2016年度のヒューゴー賞とローカス賞をダブルで受賞するなど、受賞作品や最終候補作品などがいっぱ

続きを読む

"A Macro Study of the Unequal Effects of Climate Change" と題する論文を読みました。米国のデータから、気候変動による気温上昇が家計にもたらす分配上の影響を経済厚生から把握しようと試みています。米国に限らないと思いますが、この論文では家計が2つ

続きを読む

リモートとオフィスのハイブリッド勤務の最適解を考える論文 "Is Hybrid Work the Best of Both Worlds? Evidence from a Field Experiment" を読みました。コロナ禍以来、大いに普及したリモート勤務ですが、パンデミックの終息とともにオフィス勤務に戻った

続きを読む

畠中恵『猫君 りんねの輪』(集英社)を読みました。著者は、時代小説作家であり、「しゃばけ」のシリーズが人気だと思います。「しゃばけ」のシリーズは私も10巻近くまで読んでいた記憶がありますが、あまりにもマンネリなもので読むのを止めました。本書は、

続きを読む

秋吉理香子『月夜行路 Returns』(講談社)を読みました。著者は、ミステリ小説家であり、基本的に、私はイヤミス作家と見なしていたのですが、本書の前作となる『月夜行路』とともに、本書もイヤミスではありません。当然ながら、私は前作の『月夜行路』も読ん

続きを読む

河野有里『日本史はいかに物語られてきたか』(新潮選書)を読みました。著者は、法政大学法学部教授であり、ご専門は政治学・政治思想史だそうです。本書は、新潮社の国際情報サイト「フォーサイト」の連載を書籍化しています。タイトルからビミョーに理解でき

続きを読む

馬奈木俊介[編著]『ウェルビーイングの経済学』(中央経済社)を読みました。編著者は、九州大学大学院工学研究院教授です。本書は、タイトル通りの学術書であり、かなりフォーマルな定量分析に基づいており、一般の読者にはややハードルが高いかもしれません。

続きを読む

宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』(新潮社)のデザインマンホールが、あの「この夏を西武に捧げようと思う」と成瀬あかりにいわしめた西武大津店跡地に設置されました。我が家から10キロ足らずなのですが、炎天下にロードバイクを飛ばして見に行きました。

続きを読む

永井紗耶子『めぐる糸』(双葉社)を読みました。著者は、たぶん、時代小説家であり、私は『木挽町のあだ討ち』を読んだ記憶があります。本書は、『小説推理』に連載されていた短編を単行本として出版されています。副題は表紙画像に見えるように、「明治浪漫霊

続きを読む

カーター・ディクスン『赤後家の殺人』(創元推理文庫)を読みました。作者は、ご存じ、今世紀前半もっとも傑出したミステリ作家の1人です。米国ペンシルヴァニア州生まれながら、英国に移住してロンドンを舞台にしたミステリも数多くあります。英語の原題は Th

続きを読む

杉谷和哉『エビデンスの罠』(PHP新書)を読みました。著者は、岩手県立大学准教授であり、公共政策学がご専門のようです。また、本書の冒頭では何度か村上靖彦『客観性の落とし穴』についての言及があり、かなり意識しているように感じました。ただ、本書では

続きを読む

依田高典『ノーベル賞で語る 現代経済学』(中公新書)を読みました。著者は、我が母校の京都大学経済学部の教授です。ご専門は応用経済学だそうです。本書では、1968年から始まったノーベル経済学賞、スウェーデン国立銀行が創立300周年祝賀の一環としてノーベ

続きを読む

8月3日、国立教育政策研究所から「令和8年度全国学力・学習状況調査」の報告書や調査結果資料が公表されています。下の表紙画像は小学校-算数の報告書なのですが、これを含めて、小学校では国語と算数、中学校では国語と英語と数学の5種類プラスアルファで分

続きを読む

渡邊勉『調査票のなかの「戦争」』(勁草書房)を読みました。著者は、関西学院大学社会学部教授であり、本書はシリーズ「数理・計量社会学の応用」の一環として出版されています。冒頭に明記してあるように、本書のテーマな戦争です。終戦から6年後の1951年に

続きを読む

飯倉穣『なぜ日本経済は停滞したのか』(エネルギーフォーラム)を読みました。著者は、日本開発銀行、すなわち、現在の政策投資銀行のOBであり、設備投資研究所長も務めています。本書は、タイトル通りに、現在、というか、バブル崩壊以降の日本経済の停滞につ

続きを読む

スティーヴン・キング『チャックの数奇な人生』(文藝春秋)を読みました。著者は、世界的なホラー小説の巨匠です。ただし、本書はホラーというよりは、ホラーの要素はあるとしても、どちらかというと感動ストーリーに属するのではないかと考えています。2話の

続きを読む

データ経済の新しいモデルを考える論文 "A Model of the Data Economy" を読みました。この論文では、「データ」について、生産活動の副産物ではなく、企業が生成し、蓄積し、活用し、さらには、売買する無形資産(intangible asset)として明示的に組み込んだ

続きを読む

村上春樹『夏帆』(新潮社)を読みました。著者は、日本人で3番目のノーベル文学賞が待望されていて、日本でもトップクラスの小説家です。ですので、出版社でもこの作品への期待は大きいようで、特設サイトが開設されています。小説の主人公はタイトル通りに夏

続きを読む

未公刊の論文ながら、"The Child Cost Index" という子育てコストを推計した論文を読みました。1990年から2023年までの米国における広い意味での子育てコストを推計しています。この論文は、1990年から2023年の米国における子育てに必要な財・サービス、さら

続きを読む

"The Rise of Female Autonomy and the Decline of Fertility: The Role of Mismatch" と題するワーキングペーパーを読みました。2023年のノーベル経済学賞を受賞したゴルディン教授による全米経済調査会(NBER)のワーキングペーパーであり、世界的な出生率の

続きを読む

全米経済研究所(NBER)のワーキングペーパー "The Sisyphean Pursuit of Evidence for Poverty Traps" を読みました。やや刺激的なタイトルであり、「貧困の罠」に関して、ビッグプッシュの効果を実証した Balboni らの論文 "Why Do People Stay Poor?" (BBBGH

続きを読む

黒猫ドラネコ『参政党と大陰謀論時代』(文春新書)を読みました。著者は、ウェブライターであり、「スピリチュアルビジネス、疑似科学・偽医療、反ワクチン、陰謀論、デマなど胡散臭いものをウォッチしている」と本書では紹介されています。私は初読の著者でし

続きを読む

首藤若菜『なぜ賃金は上がらないのか』(講談社現代新書)を読みました。著者は、立教大学経済学部教授であり、労使関係を専門とする研究者だそうです。本書はタイトル通りのリサーチ・クエスチョンに対して回答を試みています。一般的な3つの理由、第1に、企業

続きを読む

藤谷昌敏『経済安全保障と「経済インテリジェンス」』(芙蓉書房出版)を読みました。著者は、金沢工業大学産学連携室主任研究員・明倫館教授だそうで、これだけでは何のことか私は理解できませんが、長らく公安調査庁にご勤務されていたようです。本書では、サ

続きを読む

鈴木るりかの『さよなら、田中さん』、『太陽はひとりぼっち』、『私を月へ連れてって』、『星に願いを』の一連の田中花実を主人公とするシリーズ4冊を読みました。すでに文庫本で出ている作品もあるのかもしれませんが、私は単行本で読みました。作者は小説

続きを読む

白川方明『通貨に信用を刻印する』(日本経済新聞出版)を読みました。著者は、青山学院大学特別招聘教授なのですが、tぷぜんながら、日銀元総裁の方で知られていると思います。本書のタイトルは、アイケングリーン教授に由来するようです。数年前の著者による

続きを読む

伊坂幸太郎ほか『プレゼント』(新潮文庫)を読みました。著者は、実に高名な小説家7人であり、本書は新潮文庫50周年企画のアンソロジーです。「夏」を共通テーマとしています。収録作品は順に、まず、伊坂幸太郎「ウッドペッカー荘事件」はSFテイストの作品で

続きを読む

J.D. サリンジャー『彼女の思い出/逆さまの森』(新潮文庫)を読みました。著者は、グラース家サーガや、何といっても、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』で有名な小説家です。作家ご本人には従軍歴があり、第2次大戦中のノルマンディー上陸作戦にも参加してい

続きを読む

藤崎翔『ある謎解き作家の遺書』(SCRAP出版)を読みました。著者は、芸人ではもはやなく、立派な、というか、何というか、小説家ではないかと思います。私もファンでいくつか小説を読んでいたりします。本書は、リアル脱出ゲームのSCRAPとタッグを組んだ小説と

続きを読む