6月の埼玉に続くライヒ・プロジェクト。
ライヒは今年90歳なのだそうだ。
そのライヒから全幅の信頼を置かれている打楽器奏者の加藤訓子がプロデュースするシリーズ。
今回は代表作にして大作の『ドラミング』全曲がプログラミングされている。
KUNIKO KATO & MUSICIANS:打楽器
加藤訓子(監修)
青�砲呂覯�
戸崎可梨
富田真以子
藤本亮平
細野幸一
松野弥咲
濱仲陽香
古屋千尋
梅津愛華
横内奏
川本嵐:ピアノ
谷口知聡:ピアノ
木ノ脇道元:ピッコロ
丸山里佳:ソプラノ
吉成有美子:ソプラノ
<ホワイエにてウェルカム・コンサート>
00.木片のための音楽 Music For Pieces Of Wood(1973)
<本公演>
01.フェイズ・パターンズ Phase Patterns (1970)
青�砲呂覯董�戸崎可梨、細野幸一、加藤訓子 (Electric Organ)
02.ピアノ・フェイズ Piano Phase (1967/2021) (2ヴィブラフォン版/加藤訓子編)
戸崎可梨、加藤訓子
03.マレット・カルテット Mallet Quartet (2009)
青�砲呂覯董�加藤訓子 (Vibraphone)
戸崎可梨、細野幸一 (Marimba)
04.カルテット Quartet (2013)
細野幸一、加藤訓子 (Vibraphone)
川本嵐、谷口知聡 (Piano)
05.ダンス・パターンズ Dance Patterns (2002、日本初演)
松野弥咲、加藤訓子 (Vibraphone)
富田真以子、横内奏 (Xylophone)
川本嵐、谷口知聡 (Piano)
<休憩>
06.ドラミング (1970-71)
青�砲呂覯董�梅津愛華、戸崎可梨、富田真以子、濱仲陽香、
藤本亮平、古屋千尋、細野幸一、加藤訓子、
丸山里佳、吉成有美子、木ノ脇道元
<アンコール>
07.クラッピング・ミュージック Clapping Music (1989)
今回もウェルカム・コンサートがあった。
これで結構得した気分になるんだよね。
前半だけでフル・コンサートを聴いたような気分。
トランス状態になったかのよう感じ。メロディーやリズムの区切りがわからなくなってしまうときがあった。
まんまと術中にはまったということだな。
ミニマル・ミュージックは繰り返しの音楽なので長尺になりがち。
なので前半終わった時点で80分。
しかも後半はそれだけで1時間を優に超える『ドラミング』全曲。
『ドラミング』は4つのパートからできていて、
・パート1:ボンゴ
・パート2:マリンバ、ソプラノ
・パート3:グロッケンシュピール(鉄琴)、口笛、ピッコロ
・パート4:ボンゴ、マリンバ、グロッケンシュピール、ソプラノ、ピッコロ
という編成になっている。
加藤訓子は『ドラミング』を一人多重録音でアルバムを作っていて、精緻なリズムに驚かされたものである。
実演になるとやはりいい意味でのズレやノイズ(スティックやマレットが当たる音など)があり、それがグルーヴ感につながっているように思う。それにこの瞬間に音が作られているという実感があり、視覚的要素がはたす役割も大きい。
凄い迫力だったな。
ソプラノの声は、そういう使われ方だから仕方がないが、微かに聴き取れるくらいだ。
ピッコロもそうだね。
いいものを聴かせてもらった。
時代を経てこの曲も古典になりつつあるのかもしれない。
ホットでありながらどこか醒めた感覚もあり、それが曲に対しての客観性につながっていたように思うのだ。
アンコールは観客参加でクラッピング。
一定のリズムを拍手で繰り返す。こういうのも楽しい。
(本来は二人で演奏し、一人は少しずつリズムをずらしていく)
いいコンサートだった。
今後はアメリカに乗り込むのだという。
若い奏者ばかりだが、ピアノとピッコロも含めて男性は4人のみ。
そう、女性が多いのだ。
良いことだ。
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