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2026年02月14日09:20

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岡崎琢磨ほか『猫で窒息したい人に贈る25のショートミステリー』(宝島社文庫)を読みました。

岡崎琢磨ほか『猫で窒息したい人に贈る25のショートミステリー』(宝島社文庫)を読みました。
著者は、ミステリ作家が多いんでしょうが、収録されているショートショートが必ずしもミステリとはいえないものもあるような気がします。というか、ミステリよりはホラーに近いものも散見されます。なお、本書は2025年4月の出版ですが、少し後に『猫に蹂躙されたい人に贈る25のショートホラー』というシリーズに近い位置づけの文庫も出ています。私はミステリとともにホラーも読みますので、「ぜひとも」とまでは思いませんが、機会があれば読んでみたい気がしています。
タイトル通りに25のショートショートが収録されていますので、全部取り上げるのは骨ですし、2作品、猫とコミュニケーションを取るというミステリを2つだけ取り上げておきます。まず、猫森夏希「キャットーク」では、猫との会話が可能になるアプリが開発され、主人公がそれを使うと、猫が殺人犯を知っていることが判ります。貴戸湊太「猫又警部と猫のいる殺人現場」では、猫と会話できる刑事が猫から事情聴取して殺人犯を解明します。
猫の知能が高くて、しかも、アチコチに出没していろんなものを見ているわけですから、猫が言葉をしゃべれたらブラックな結果を引き起こす、というのはサキの短編「トバモリー」で世界中に知れ渡っています。取り上げた2作品以外にも、そういった猫の知能と行動をフィーチャーした作品がいくつかあります。
もちろん、ミステリとはいいつつ、ホッコリと心が暖かくなるような作品もあります。各作品はショートショートでわずかに数ページですので、スマホをいじって時間潰しするよりは、ひょっとしたら、本書を読む方が知的な印象を周囲にもたらすかもしれません。もっとも、作品の出来はバラツキ、というか、当たり外れがありますし、短いだけにミステリとして不完全、というか、深みやひねりに欠ける面もあります。ただ、バラエティに富んだ短編集ですので、その意味からは十分楽しめます。
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