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2025年10月20日00:25

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リベラル・緊縮財政派の「高市潰しスクラム」、維新が国民制し「白馬の騎士」に 高橋洋一

リベラル・緊縮財政派の「高市潰しスクラム」、維新が国民制し「白馬の騎士」に 高橋洋一
日本の解き方
https://www.sankei.com/article/20251018-NXCZWWVDURKTJFJBSRUPR242KU/?outputType=theme_weekly-fuji

自民党の高市早苗総裁は「日本初の女性首相」になろうとしている。女性の社会進出を阻む言葉として、「ガラスの天井」がある。形式的には天井はないのだが、目に見えない天井があるという意味だ。しかし、高市氏の場合、実際に本物の天井があるようだ。

高市氏は保守系政治家だ。それに対するアレルギーを持つ人たちがいる。リベラル色が強い立憲民主党、公明党、自民党内の一部政治家は発狂せんばかりだ。そもそも、日本の政治において女性は少ないが、初の女性首相誕生だというのに、多くのリベラル女性政治家は高市氏に対し、保守系だからといって反発姿勢を見せる。同じ女性でも何ともいえない「攻撃ムード」を感じるのは筆者だけだろうか。

●マスコミにも「高市アレルギー」
マスコミもリベラル色が強いので、「高市アレルギー」がある。そこに出てくる有識者といわれる人たちにも男女を問わず多い。

また、海外でも中国は高市氏への警戒感が強い。

保守的な姿勢に反発する人だけではない。高市氏の場合、積極財政主義なので、岸田文雄、石破茂両政権での財務省主導の緊縮志向の財政路線とはまったく異なる。このため、財務省をはじめとする緊縮派からの反発はハンパではない。特に、財務省が影響力を持つオールドメディアの経済評論は、ほぼ緊縮財政系の有識者ばかりだ。

●財務省と「抵抗勢力」
問題は、積極財政への「抵抗勢力」が、立民、公明、マスコミ、有識者などのリベラル勢力と重なっていることだ。

一般的にリベラル系は「大きな政府志向」なので、積極財政には寛容であるのが世界の趨勢(すうせい)だ。積極財政と表裏一体の金融緩和政策は失業率を下げるので、世界ではリベラル系の政治家に受け入れられることがしばしばである。

しかし、日本では、立民のようにリベラル系なのに、緊縮財政や金融引き締めを主張するので、「積極財政・金融緩和」vs「緊縮財政・金融引き締め」という対立構図が、「保守vsリベラル」とほぼオーバーラップしているのは興味深いところだ。

そうした中で、21日に臨時国会が召集される。首相指名選挙では当初、公明の連立離脱は想定されなかったので、少数与党でも自民の196と公明の24で計220と、衆院過半数の233に達しないものの、野党での候補者一本化は難渋するという見通しで、女性初の首相誕生は確実視されていた。

●立憲民主党の奇策
ところが、公明の連立離脱により、自民は衆院では196なので、立民から動きが出てきた。立民は「国民民主党の玉木雄一郎代表を担ぐ」という奇策を打ち出した。立民は、国民民主に声をかけるのは当然だが、共産党、れいわ新選組にまで声をかけた。基本政策はどうでもよく、単なる数合わせだ。日ごろから基本政策の一致がない野合、数合わせを批判するマスコミも「玉木首相」を持ち上げた。まさに「高市潰しスクラム」だ。

その中で、正論を吐き続けたのは、当事者である国民民主だった。自民も裏では政策が似ている国民民主が本命で、水面下での折衝があったようだ。衆院の公明24は国民民主の27で十分に埋まるからだ。うまく振る舞えば、国民民主は、高市潰しの中、「白馬の騎士(ホワイトナイト)」になったかもしれない。

政治の動きは皮肉だ。石破政権の時には、国民民主が「年収の壁撤廃」や「ガソリン税減税」を突きつけて石破政権を揺さぶっていた。それらを行うという「約束」で、2024年補正予算に、国民民主と維新は自公政権に協力した。

ところが、「約束」履行の雲行きが怪しくなったので、国民民主は25年度予算は協力しなかったが、維新は自公に協力して予算を成立させた。この維新の動きは、国民民主の減税を邪魔して、維新の優先政策である教育無償化を優先したように見えた。

●政治はタイミング
今回も似たようなことが起こった。高市氏は政策で近い国民民主にアプローチしていたのだが、同時に政策で近い維新にも声をかけていた。その結果、何と先に維新が首相指名で「高市早苗」と書くと言い出したのだ。

政治はタイミングでもある。衆院での自民の議席数は196、維新は35で、合わせると231で過半数の233にあと一歩だ。こうなると、勝ち馬に乗りたい人も出てくる。またも、維新は国民民主の前で「漁夫の利」を得た形だが、それとともに「白馬の騎士」になるかもしれない。

(元内閣参事官・嘉悦大教授)
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