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2024年11月16日21:06

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百花繚乱(茂木大輔、�睫暈ァ校辧法�ハクジュホール

このようなコンサートはもうないかもしれない。
シュポアとヴィエニャフスキに焦点を当て、しかもソリストが推しのヴァイオリニストなんて。

茂木大輔&東京音楽史管弦楽団
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01.シュポア:歌劇『ファウスト』序曲 op.60
02.シュポア:ヴァイオリン協奏曲 第8番 イ短調 op.47『オペラの様式による』
03.シュポア:歌劇『イエソンダ』序曲 op.63
<休憩>
04.ヴィエニャフスキ:ヴァイオリンと管弦楽のための『伝説』op.17
05.ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調 op.22
<アンコール>
06.ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出 op.6

シュポアの音楽をひとことで言うなら、古典派的な軽快さと淡いロマンティシズムということになろうか。
交響曲やVn協奏曲をいろいろ聴いてみるとおもしろいことをたくさんやっていることがわかる。
交響曲全集とVn協奏曲全集を持っているほどのシュポア好きを自認してはいるが、オペラの序曲は聴いたことがなかった。

いちばんの注目がシュポアの8番のコンチェルト。
15曲あるコンチェルトの中でいちばん好きな曲だ。
ヒラリー・ハーンが録音していたかな?
技巧もさることながら、全編メロディーの見本市という名曲と思う。モーツァルト的な軽やかさも魅力だ。
『オペラの様式による』というタイトルどおり全編アリアのようにヴァイオリンが歌う。
しかもヴァイオリンの名手シュポアの曲だけに超絶技巧が求められる。しかしパガニーニのように大向こうを唸らせるような派手さはない。
それだけに難しいだろうと思う。
彼女の演奏に技巧的な不安は全くなく、メロディーの歌わせ方も鳥肌ものに美しい。
大好きな曲を素晴らしいソリストで聴ける喜び。

後半はヴィエニャフスキ。
この『伝説』という曲はとてもいい。
聴いたことはあると思うが、彼女が弾いたからこそというのはあると思う。

2番のコンチェルトは今日のプログラムの中では有名な方か。
ロマン派的なヴィルトゥオーゾ・コンチェルトだが、やはりメロディーの美しさが際立つ。
いい曲ではないか。
彼女の技術はすでに技巧を技巧と感じさせない域に達している。
歌心豊かだなあ、という印象を与える中にどれだけの超絶技巧が散りばめられていることか。

アンコールもヴィエニャフスキ。
ロシア民謡をベースにした曲で、はじけた演奏が楽しかった。アンコールに相応しかったと思う。

バッハのパルティータ3曲を中心にした無伴奏リサイタルで魅せられて以来、�睫暈ァ校劼和膵イ�なヴァイオリニストになった。
とにかくメロディーの歌わせ方が巧い。音は透明度が高く、それでいてボディがしっかりしているのでひ弱な感じは全くしない。
恵まれた容姿が人気の一端なのは確かだろうが、やはり実力があってこそであろう。
それに弾いているときの姿勢が良く、立ち姿もカッコいい。

元NHK響の首席オーボエ奏者茂木大輔氏はN響在籍時から指揮活動に積極的だったが、おもしろい企画を考えたものだ。
オケも一線級の奏者を集め見事なものだった。
ヴァイオリン・セクションには凜々子さんのご両親もいらしていた。ご両親とも読響団員なのだそうだ。

音楽史の主流ではなく傍流に着目したコンサート。
非常に興味深いプログラムではあるが、それだけでは客を呼べないのは事実であろう。
動員力を期待しての彼女の起用だったのかもしれない。もちろん彼女の実力を認めていたからこそではあろうが。
結果完売となったし、内容も充実したものだった。
大成功だったと言えよう。
茂木氏の企画と戦略、オケのレベルの高さ、そして�睫暈ァ校劼離櫂謄鵐轡礇襦△修譴蕕�上手く噛み合ったコンサートになった。
なんだか幸せなコンサートだったなあ、と思う。
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