先日、仕事仲間で古くからの友人である高橋信之さんと中華屋『北京』で昼食を摂った。
タンメンを食べるぼくの頭の中では、その昔(1980年)佐藤隆が歌っていた曲『北京で朝食を』が流れていた。
『北京で朝食を』
黄緑の木立の中を
いくつかの自転車がなめらかにすべる
夕暮れに踊る少女の
指先もまろやかに 何故か君に似て
ゆるやかな時の流れの向こうで
万里の長城に行きたいとつぶやいた
君がおぼろげに
Breakfast in Peking 愛も憎しみも
Breakfast in Peking みんな夢のあと
Breakfast in Peking 優しさに背を向けた
Breakfast in Peking 君だけが悲しすぎた
(歌詞:松本 隆)
心の中で『北京で朝食を』ハミングしながらタンメンをゆっくりと食べて行くぼく。
歌は北京を舞台にした、男女の切ない悲恋物語であった。
ぼくの目の前で五目麺を啜っている高橋さんの姿を眺めながら、歌の内容とまったく違う世界観へと思いっきり引き戻されるぼく。・・・せっかくいい気分だったのに、ぼくの目の前にいるのが、何でアンタやねん!!
ぼくは現実が嫌いだ。
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