1053年の3月4日(新暦:3月26日)、藤原頼通公によって、京都宇治の平等院 阿弥陀堂(鳳凰堂)が完成しました。
今日のカットは、そのお堂に祀られている52躯の雲中供養菩薩の中の「南9」像。
左手に宝珠を持ち、右手は来迎印を結ぶ僧が、雲に乗る姿。
この像だけを見ると、静かな空間で祈りを捧げる風景を想像します。
でも実際は、僧の周りには琴や笙、琵琶、太鼓などの楽器を持った楽人や、それに合わせて舞う51人の楽人がいる賑やかな背景です。
もっとも、西方極楽浄土の音楽ですから、楽団と言えど、ディスコみたいなド派手なものではなく、清らかな音色に包まれているでしょう。
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