シーボルト氏（3,134日目）

今日のカットは、今日が誕生日のドイツの医師であり博物学者のフィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト氏の似顔絵（銅像がモチーフ）です。
鎖国の江戸時代、日本に出入りできるのは基本オランダ人のみ。
なので、氏はドイツ人であることを隠して、オランダ人として出島のオランダ商館医として入国します。
にわか仕立てで話すオランダ語は発音が不正確で通訳が困惑。
誤魔化すために、オランダの僻地で育ったから訛りがあると言って切り抜けていたとか。
出島で開業した後、異例とも言える出島の外に「鳴滝塾」を開設、各地から集まった塾生に蘭学教育を行い、のちに彼らは医者や学者として活躍します。
また、氏は日本の文化も研究、植物にも興味を持ち、植物園を作ります。

ただ、この人物、プロイセン政府から日本の内情探索を命じられたとされます。
つまり「スパイ」とも言える使命を持っていました。
実際、極秘であるはずの江戸城の地図までも入手し本国に送ったとされます。