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2024年01月26日23:31

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危機が重なろうとも

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ウクライナ紛争、ガザ地区問題、そして能登半島地震と、ここ数年の地球は危機的状況が続いている。特に後者の地震に関しては、一部ではもはやSDGsどころではないだろうという声さえ囁かれている。本当にそうだろうか。SDGsが採択された後の2016年の時点でも、地球1.69個分の持続不能な社会になっていた。あれから今日まで約8年、紛争の勃発や継続で「持続可能な社会・経済・環境」そのものが有名無実化しつつあるのは事実だ。

しかし本書が刊行された2020年の時点でも既に「新型コロナウイルス感染症」(COVID-19)が大流行し、人類は共存を余儀なくされた。それでもなお、著者たちは人類の未来に希望を抱くことを諦めなかった。それは彼らが、自分たちの将来だけを考えて行動していないからであろう。

1992年のリオ地球サミットで、当時12歳のカナダ人少女セバン・スズキさんが「どうやって直すのかわからないもの(地球のこと)を壊し続けるのはやめてください!」と、あるいは2019年にグレタ・トゥーンベリさんが「よくもそんなことを」と憤りを隠さなかったように、次の世代へ持続可能な社会を渡していくことが私たち大人に課せられた使命だということを忘れてはいけない。

あるいは第三次世界大戦が引き起こされるかもしれない混迷の現在であればこそ、理想主義の一言で片づけられかねないSDGsの理念を、今一度立ち返って見直すべきではないか。もう遅いの一言で終わらせてはならない。

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